今までのういんどみるの作品でもトップクラスの作品。
非こ~ちゃ絵でここまでできるということを考えるとしっかり作られた作品だということが再確認される。
主人公が悪役になりきれてなかったり、各ルートが短いとところどころにウィークポイントも目立ちましたが、それ以上にしっかりとした舞台背景やそれに基づいた設定などが細かく表現されていると感じました。
各ルート感想
皐月学園
共通ルートから一番ずれなかったルート。ここの学園は主人公への評価が高いので甘い展開がほとんどであり、波乱は夢子ルート開始時と翠名に無能力者がバレた時、新聞部破壊くらいです。翠名が日常を望んでいるため他の学園にあるバトル展開は無く、新聞部を中心とした日常が各ルートの主な内容で他の学園のキャラはあまり出てこない。このルートが一番今までのういんどみるらしいルートとなっています。甘すぎて俺は(ry
聖ジュライ学園
葉月学園に比べると波乱は多め。しかしサクラ以外の2人は評価が低い状態から始まったので、付き合うまでが長く付き合ったら皐月学園よりも甘い。ただ、ここの学園のキャラは癖のあるキャラが多く、それを受け入れられるかで評価はだいぶ変わると思います。サクラルートに関しては今の世界でノアを覚醒させたことにより悲惨な結末への話が可能性の世界以外で語られます。また、この作品で唯一多人数でのHシーンが用意されてるルートです。姉妹丼です。おいしくいただける方はおいしくいただけます。他の学園に比べて優遇されている感があった。
水無月学園
一番波乱・・・というか波乱だらけのルート。国を乗っ取る、能力の喪失、能力を持たない聖女候補に能力の取得となんでもありだがそれを納得させるだけの背景がこのルートにはあります。また、一番主人公が悪役らしい動きをするのもこのルートです。恋に落ちたら他と変わりませんが・・・。このルートは葉月学園ルートの布石的な位置づけ。故にここを一番最初にプレイするのはオススメできない。キャラの可愛さだけだとダントツ。この学園メインで一本作ってほしい。
葉月学園
ここまでやって初めてこの作品の意図がわかる。わかりやすく言うとリトバスのリフレイン編。対象キャラは光理だが全員がルートにかかわることになる。聖女アナとのバトルシーンは少し残念だった感が否めない。選択肢が一択なので選択肢を出すのはどうかと思うかもしれないが、あれは臨場感を出すための演出だと解釈するとよく見える不思議。
推奨攻略順・・・皐月→聖ジュライ→水無月 サブ2人→メイン
全体を通して
攻略人数も加わって薄さを感じてしまう。久司朗が悪役になりきれてない部分が物語を妨害している感を出してしまう。便利な高速思考と悪魔図書館を生かしきれてない気がした。また久司朗がどの聖女候補を選んでも世界は破滅するのは驚いた。葉月ルートでは世界はよくなっても久司朗が消えるというなんともいえない終わり方。
正直私がこの点数をつけられたのは水無月学園ルートがよかったからであり、他のルートは平凡なものでした。ただそれでもスタッフ陣の努力等は随所に見受けられた。この人数ならハーレムエンドも欲しかったな・・・
最後に
正直発売前はサイトウケンジがシナリオなので期待はしていなかった。しかしプレイしてみると今までのケンジ作品の中でも特に言い出来だった。翠名がHシーンのときは胸があるように見えた。まあ実際あるんだが・・・。各ルートの薄さはFDで埋めてほしいですね。