ルートによってはお話の展開に少しついて行けない部分もありましたが、前向きに生きようと思えるような冒険譚でした。
共通ルートと個別でかなりお話のテイストが異なり、軽いノリの異世界開拓的な共通とシリアスが濃くなる個別での温度差をかなり感じました。
個人的には共通のノリが肌に合っていました。
個別の展開では好みが分かれまして碧・咲夜の話は好みのお話ですが、香恋のお話は後半急展開すぎて置いていかれました。
マナナーン絡みの話が結構唐突に感じましたし、アイリスルートラストの展開はちょっとクドく感じました。
サブキャラについては立ち絵が無いクラっちやグリぽんが良いキャラしてたのでむしろ立ち絵欲しかったです。
ファーファについてはアホの子を通り越して単に不快なキャラと化してたのでどうにかして欲しかったですね。
メロンちゃんは癒し。
個別ルートは咲夜と碧のお話が好きで、メインキャラとしては香恋と咲夜が好きでした。
全体的には不満に思うことが多々あるけど、前向きになれるお話で読後感は悪くなかったです。
個別ルートは咲夜→香恋→碧→パーシィ→アイリスの順番でプレイしましたが、ルート分岐の時系列から香恋→咲夜→碧→パーシィ→アイリスの順番でプレイした方がいいかも。
えっちシーンはヒロインみんな射精する前に何回かイクのがえろくて良かったです。
●共通ルート
感じのいいOPムービーやタイトル画面から勝手に幻想的な世界の冒険譚的な物を想像していたので、拠点のログハウスを作ったり畑を作ったり異世界開拓みたいなお話で、所々パロネタやギャグが散りばめられたノリの軽いお話が思ったのと違う!って最初感じました。
ただ、読み続けていく内にだんだんと会話の雰囲気に轢き込まれて楽しめたと思います。
話のテンポはかなり「グダグダ」だけど、このゆる~いけど何処か温かさのある雰囲気が楽しめるかどうかがこの作品を気に入るかどうか分かれそうとは思いました。
「何時から錯覚していた!」とかのパロネタは正直クドいとは思いましたが、かなりポンコツ入っているアイリス
の奇行だったり、本人は真面目にやってるけど何処かシュールで笑えるパーシィさんとの会話などが特に良かった。
特にイノシシ解体した後のパーシィさんのお姿は思わず吹き出してしまいました・・・w
〇咲夜
厨二病なダウナー系後輩。片目が髪で隠れているけど意味は無かった!
咲夜は一言で言うと面倒くさいヒロインですが、こういう野良猫的なキャラがデレる破壊力は堪りませんね。
所々島の遺跡にある手記は毎度毎度モードレット君のお話が結構笑えましたw
アイリス達の反応がエスカレートして読んでる途中で破り捨てられたり、碧が段々毒を吐いたりとか・・・
でもモードレッドの正体が咲夜のおじいちゃんであり、話の点と点が繋がるお話は良かったですね。
全体的に前向きになれるお話だし。ラストのあれも個人的には好きでした。
えっちシーンは特に攻略後のアフターえっち2つがとても良かった。
1つ目は夜の浜辺でスク水エッチ。1人だけ水着がスク水だから来てくれると思ってたので歓喜ですね。
体位も良きだけど、スク水半ずらしで挿入だし、分からせエッチ的なプレイもなかなかに興奮しました。
2つ目は夜の教室で制服エッチ。本番前の前戯ってそこまで好きではないけど、無いズリかつ精子をごっくんする前に舌の上にあるのを見せてくれるという癖に刺さるシチュで興奮してしまった。
本番プレイも窓にちっぱいを押し付けてバックでプレイも良かった。
〇香恋
主人公である大和をからかってくるメスガキ系妹。でも本当はお兄ちゃん大好きが隠し切れずに溢れているので
ブラコン妹としか見えないですね。メスガキはファッション。
メインのお話は兄妹での恋愛(義理の妹だが)でティルナノーグそっちのけだった気がするけど、ウニユ塩湖みたいな
ところでの告白シーンとか結構良かったです。
終盤の展開はいきなり香恋が事故った所から始まり主人公の自己犠牲・・・・何を見させられているんだろうと
ぽかーんとしました。
普通に家族愛や兄妹での恋愛を描いてくれればいいのにと思いましたね。
とても好みなヒロインだっただけに、ルートでのお話はちょっと残念に思えました。
えっちシーンについては、分からせ的なプレイが多くて良かったです。
〇碧
主人公の幼馴染で碧(あおい)とミドリの二つの人格を持つヒロイン。このルートもティルナノーグでの冒険ほぼ絡んでこないですねw
最初の主人公の告白した事を碧が覚えていないのはミドリが碧に化けていたのかと思いきや、なんと1デイフレンズですか・・・
ギフテッドで完全記憶みたいな描写があったし、キャンプで寝泊まりしてたので結構意外でびっくりです。
このルートでは二つの人格や記憶の設定を上手く活かしていたと思いました。
結局ミドリが主人格で碧が副人格ってのも最後まで気が付きませんでした。そしてラストの主人公が能力を使って2つの人格を1つにする・・・主人公の錬金魔法はこういう事に使ってほしいなと思いました。
えっちシーンはせっかくブルマエッチかと思ったら脱いじゃうなんて悲しかったです。
〇パーシィ
サブキャラなので短めと思いきやがっつりボリュームがあってびっくり。碧ルートからの分岐でアイリスをどうにか誤魔化しつつファーファの行方を追う展開で、香恋ルートに出てきた武装した男どもも出て来るし、ティルナノーグの政治がらみの話も絡んできてどうにもきな臭い展開。
でも容赦なく男ども退場(物理的に)させられたのには驚き。マミーは何となくうさん臭かったけど、あなたやっぱり神様なのね。
主人公が神殺しの神剣を錬成するわ、神様の頭をぶっ飛ばすはで超展開すぎて話についていけない部分が多々ありました。
〇アイリス
パーシィルートから分岐。パーシィを抱かなかった世界線。Trueルート的なものですね。
今まで作中での謎が怒涛の勢いで回収されていきますが、いろいろ詰め込まれているので1個1個が消化不良気味に感じた気がしました。
主人公の過去に何かあるなとは思っていましたが、錬成されたホムンクルスでしたか・・・
ホムンクルスなりデザイナーズチャイルドなり最近多くありませんか・・・・
大和が主人公のはずだけど、途中からアイリスが主人公になっていましたね。
作中の黒幕がマクデル→ロゥリー→和人→撫子と二転三転・・・・何転しているんですかね。
個人的には大和がヒロイン達に看取られてからのみんなの魔法で蘇らせるという流れで終わってくれれば良かったんですけどね。遠くへ冒険したいときはみんなで、仲間達と共に運命を切り開くって展開は好きなので。
ぱりんからの展開は正直蛇足というかクドく感じてしまいました。