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moai456さんのコイバナ恋愛の長文感想

ユーザー
moai456
ゲーム
コイバナ恋愛
ブランド
ASa Project
得点
85
参照数
749

一言コメント

キャラ同士の掛け合いが面白い作品でした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

特に山場となる場面がある訳で無いのですが、男子校と女子高が合併して初めて共学になり異性への期待、戸惑いを覚えつつも自然と男女の仲が進展していく様子をアサプロらしいギャグ調のテンポ良いお話で丁寧に描いている作品でした。
個別ルートに入ってからもイチャラブがありつつも共通のノリも健在なのが良かったです。
今作の題材であるコイバナはこのブランドの前の作品のフタマタや恋愛ロワイアルのようなぶっ飛んでるインパクトこそ小さいものの、作中時より挟まれるコイバナが主人公視点だけでなく、ヒロインやサブキャラ達の視点でのコイバナもあるので登場人物の心の移り変わりを感じ取れ、青春の1ページに花を添えるような感じがして良かったです。
また、主人公とヒロイン以外のサブキャラ同士のサブカップルについても作品の発表当初はどうなんだろうと思いましたが、いざプレイしてみると主人公と野郎達の気取らずバカな事を出来る関係がとても良く、当初は野郎を女子に寝取られる感すら感じる位で、終盤にはサブカップルの事も自然と応援できる位でストレスを感じる事は一切無く受け入れる事が出来ました。野郎共の友情がとても尊い。

各ルート楽しめた順
こころ>千依>めぐり>常夜
ルート分岐は階段分岐で、めぐり→常夜→千依→こころ とプレイするのが時系列的にも正解でした。

〇めぐり
主人公が一目惚れしたセンパイ。お話としては流されてえっちしました感が強かったかな。
共通の後半から存在感がかなり薄くなるのは草。ただし妹のいのりをストーキングしてて時たま現れる。
あなたはアサシンか?
〇常夜
感情の起伏がないけど、やたら饒舌な不思議ちゃんヒロイン。
しめ縄みたいな髪は正直下ろしていた方が可愛いですよ。寝巻のえっちさも相まって。
主人公に懐いた過去の描写や父である校長先生との話をもう少し深堀してほしかった。
正直イマイチ刺さらなかったので、ルートがやや中だるみを感じました・・・
〇千依
疎遠系幼馴染ヒロイン。共通や他のヒロインのルートでも主人公の事が好きなオーラが滲み出ており、近すぎる距離から一歩踏み出すところがこそばゆかったですね。
バスケが好きな理由やスカートの下にジャージを履いている理由も主人公の気を引くため・・・とても可愛かったですね。
えっちシーンの構図には拘りを感じました。
〇こころ
白馬の王子様を夢見る地雷系ヒロイン。最初こそ主人公といがみ合う関係でしたが、体育祭の練習やバスケ部の朝練などを通じて主人公との距離が縮まって行く様子が王道ヒロインって感じでした。
特に修学旅行編で主人公の事を意識しちゃってからが特に可愛らしい。
個別ルートもセンターヒロインであることからとても優遇されてた印象。

サブカップル
〇大河×楓美
コイバナ野郎の中では作中一番進展した組。大河のパンツ魔人っぷりと大河で遊んでいたつもりが何時の間にか落ちてた妖怪パンツ見せ女()さんとのやり取りが面白すぎた。
〇光生×いのり
光生のストーカーっぷりが若干引くレベルなのですが、光生といのりとの過去の話を見るとなるほどなぁと感じました。意外と王道な関係の進展をしてた気が。
〇怜×未愛
未愛は猫被って媚びを売っているより素の感じの方が良かったですね。
我が道を行く怜に未愛が振り回されていたのが終盤は未愛が怜の扱い方を覚えて意外といい組み合わせになってました。


追記:今作はやたら汗フェチの描写が多いのですが、ライターの趣味なのでしょうか?
あとネタで次回作はおさななじみ恋愛!みたいなのがありましたが、それってかりぐらし恋愛ですよね!?