廃村のどこか哀愁漂う雰囲気と淫らかなシーンがマッチしていました。
朽ち果てた廃村にどこか哀愁漂うBGMがマッチしており、非常に雰囲気が出ていたと思います。
初見はホラー要素があるかなとも思いましたが、余り怖い内容ではなかったですね。
物語は伝奇物というと少し弱いかもしれませんが、村に囚われた主人公達が残された資料やかつて村で生活してきた人たちの記憶の残滓から徐々にこの廃村の秘密を解き明かしていくのが良かったです。
夢と現実の区別が段々つかなくなっていって肉欲に堕ちていく過程も生々しくて良かったです。
Hシーンに関しては､全ヒロインに自慰シーンがあり、無理やり犯すシチュから肉欲に抗えずにお互い快楽をむさぼるようなエッチなど非常に股間のレーダーが反応しました。絵の肉感も良き。
ただ、ヒロインが８人と多いせいか似たようなシチュを何回も見せられたり、服装が基本制服か全裸かとバリエーションが少ないのでダレる部分もありました。
ヒロイン８人全員に個別ENDが用意されてはいたけど、籠女､朱里､梓と主要メンバー以外のENDは使いまわしなのが気になりました。しかも既読判定が甘くて既に読んだ話を周回させられるのはちょっとダレました。
籠女のルートはTrueといった形でちゃんと村の意志に決着をつけて完結させており良かったです。他のルートに関しては村の意志を祓えておらずどこか問題を先送りしたり後味の悪い終わり方だと思いました。
サバイバル描写については作中語られているように村に客人としてもてなされている事から食料や水など簡単に手に入るので弱かったですね。それに肉欲に溺れる方向の力が働いているからか極限状態でのギスギスもあんまりなかったのは若干現実感薄いと感じました。もっとも作品の設定自体現実離れしてはいますが・・・ｗ