これすでに調教完了してるよね
正直、概要にあまり深く語ることはありません。
ヒロイン群は記号以上のアレンジもほとんどない、ストーリードリブンもない
言ってみれば初期状態で肉人形みたいな状態です。
それを調教するのが主人公の目的(というか趣味)なのですが、しょっぱなからこの何の取り柄もない主人公に
嫌われたくないからなんでもするわ～ってキャラばかりなので、大した醍醐味はありません。
はるか昔、購入前はストレス解消に主人公と放課後セックス～という文句がイントロダクションとして
どっかで紹介されていたので(おそらく雑誌の情報)
一瞬ヤリマンな女子校生・女教師が主人公を肴に学園性活エンジョイしちゃおう的な
抜きゲかと思っていました。エッチに至る選択は女の子のところへ行き、そうするとノリノリな女の子が
少々躊躇いつつもエッチなことをさせてくれるというシンプルさですし。
流石に古い作品なので演出がしょうもなかったり、エロCGの使い回しは多かったのですが、
エロテキストやシチュは中々悪くなく、女の子も比較的積極的でいやかわいらしい台詞も多数。
主人公も90年代萌えアニメくさい痛い言葉遣いが鼻につくものの、割とエッチに積極的でありノリもよく
抜きゲとしてはテンプレート的でありながら十分使えるものだと思っていました。
最上氏のエロ絵はきわめて肉感的で、乳首みてるだけでもエレクトするレベルでしたし。
ところが・・・致命的な問題が後に発覚します。
実はこのヤリマンどもが処女だった、というのはまだいいのですが
このゲーム、本番がほとんどないのです。裸体嬲り、弄り、フェラ、アナル、意地悪プレイ、拘束プレイ等々・・・
様々なプレイは出てくるのですが、本番は完全にエンディングを迎えた時だけ。
本番プレイはアニメーションで出迎えてくれるのですが、そこまで質もよいわけではなく、
これなくてもいいから色んな体位やシチュでファックさせてくれませんかね？ と不満感があらわになります。
毎日マップから女の子を選択し、いきつけの風俗にでも通うような感覚で遊んでいたのですが
ちょっとしたソープだと思っていたらヘルスだったよ！的な残念感が強く刻みつけられます。
これ、最初から分かってればなあ・・・
# 後でわかったことですが、前作からそうだったっぽいです。前作やっとけばよかったかも
そしてそうなると、これまで我慢していた主人公のウザキャラぶりにも眉が上がるようになっていきます。
システム的に本番以外のすべてのプレイを使い回しCGにシチュをちょこちょこ変えたりヒロインの淫乱度をあげたりで
段階化しシーンボリュームを増やしているのですが、プレイすればするほど時折懇願する主人公の台詞が
とことんワンパターンでヒロインも「もうしょうがないわね」がDQのYESNOループばりのワンパターンだと気付きます。
ここでああもういいや、スキップ、となってしまいエロに本腰で当たりにくくなり、抜きゲとしての興奮度が
小さくなってしまうのは否めません。だいたい1回2回ならまだしも何回も見せられてるCGですしね。
最上氏の質のいいエロ絵がかえって仇となっています。
#使い回しCGというだけでそうなるかもしれませんが
エロに積極的な主人公唯一の長所ですら本番がこないせいで(しつこい)
「アイエエエナンデ！？ホンバンナンデ！？」となりぼやけてしまったのは言うまでもありません
それなりに抜けるのだけれど、本番好きとしては不意打ち的な一撃をもらい、
その不満によって粗ばかり目立つようになったある意味怪作です。人によっては地雷と呼ぶのも仕方がないのかも。