ここの評価は高すぎる。美麗なCGの魅力をシナリオライターが打ち消してる残念作品。
CGのクオリティはたしかに高い。
可愛らしいキャラクターの魅力をこれでもかというほどに引き出している。
少し胸が大き過ぎるのが違和感あるが、塗りがその柔らかそうな質感を表現できていると思う。
しかし、主人公慶司の性格が・・・とくに風花と琴羽のシナリオだが・・・ちょっとアレはひどい。
実際にプレイした方ならわかると思うのだが、とにかく物語の中で「かわいい」を連発する。
ライターはイチャラブを表現したかったのだと思うのだが、あまりにも同じ言葉を使い続けるのでくどすぎてイライラして萎える。
そんなストレスがたまるテキストに「お前は俺の事が好きすぎる」とか「てへ♪」等が付加されてるものだから始末が悪い。
ライターのボキャブラリーが足りないのか厨二脳なのか知らんが、せっかくの美麗CGを台無しにしているテキストだな、という印象が強く残った。
そして物語の終盤部分で主人公の慶司は切れ者として表現されている。
しかし、前述したこういった面を、本当にくどいほど見せられた後では白々しいとしか思えない。
風花ルートの終盤のバトルでは一枚絵もなく立ち絵が変わるだけで臨場感の欠片もない。
もう最後にはテキストを読む気力もなく、苦痛なクリック連打を余儀なくされている自分がいた。
読めたルートは沙織先輩ルートと・・・まなみルートがなんとか読めるくらいか。
風花、琴羽ルート担当のライターは、もう一度自分が書いたテキストを読み直した方がいい。
それでなお、「いい仕事したな俺!」とか思うなら、これ以上大成しないライターだと思う。
世界観が面白い設定だっただけにテキストが非常に残念。CGだけの作品でした。