こんなに丁寧な作りなのに・・・続きをプレイするのが面倒くさくなる作品
一人ひとりの話が完全に独立してるのがいい。しっかりヒロイン5人分のストーリーを楽しめた。
主人公の高久の性格が他のルートでもブレないのがいい。
芹夏ルートの主人公は何故か偉そうでちょっと不快感を感じたが、複数ライターの弊害をあまり感じない。
ただ、ちょっと頑固者というか年寄みたいな性格の主人公なので、人によっては好き嫌いがあるかも?
んで、ストーリーの感想だが・・・2人目3人目と進めるにつれて徐々に飽きがきて、5人目には完全にダレてしまった。
物語としての起伏が全ルート共通で乏しいのと、個別に入ると選択肢が一度も発生しなくなる事、
さらに一人ひとりが結構なボリュームであり、共通を抜けるとただクリックするだけの作業になりダレてしまうからだと思う。
後半の盛り上げ方や、戦闘シーンなどにもう一工夫あれば随分変わって見えるはずなのに、終始平坦なまま。
この辺がこの作品の評価の分かれ目なのでは、と思った。
さらに気になったのは、いろいろな説明が不十分に感じたこと。
何故主人公は幼いころ神奈がいる領域に足を踏み入れる事ができたのか?
何故主人公は怪の気配を感じることができるようになったのか?
何故神奈は現世に出現したのか?
物語はこれらが当たり前であるように進行していくが、具体的に掘り下げた説明は最後までなかったように思う。
そして日常会話もちょっと退屈。
突き抜けたキャラがいないため、どうしてもだらだら感が出てしまっていたように感じた。
Hシーンは尺も長めで濃い目な感じ。
ちょっと作画崩れな気もする絵もあったが、気になるほどではないかと。
ただ、実用度が高いかと問われれば・・・微妙。個人的にはそんなに使えなかった。
(かわいい絵を書く絵師さんですね。今後も応援したいと思います。)
全体の感想としては・・・可もなく不可もなく、泣きも感動もなく、物語も無難にまとめた優等生的なキャラゲー。
シナリオが破綻してるわけでもなく、CGも綺麗、立ち絵もコロコロ変わって目にも楽しい。
こんなにも丁寧に作られているのに・・・一度ゲームを中断すると、続きをプレイするのが面倒くさくなる作品。
プレイ後は特に印象に残らない作品でした。