記憶を消すための旅という構図は良かった。出会ってからの時間、そして旅の中で得たものが失われることが確定した旅。
好きだった場面は博士と観覧車に乗る場面。
博士推しというわけではないのだけど、観覧車というもののモチーフを上手く使っていた。
ミオと乗った時にはちゃんと一回転して円を結んでから降りることが出来た。けれど、博士の時には半分で止まってしまい、最終的には逆回転して元の位置にまで戻って来る。かなりわかりやすい対比ではあるのだけど、結局博士との関係は変わることが出来なかったことの描写としてはすごくいい。