非常に爽快感のあるアクションHRPG
この作品の肝はなんといってもアクション。簡単な操作で気持ちのいい戦闘が楽しめる。スキル構成が適当でも、それなりにコンボをつなげることが出来、スキルモーションがかっこいいためザコ敵との戦闘もあまり苦になることがない。体験版の時点でシナリオ第1章をプレイすることが出来、セーブデータの引き継ぎも可能らしいので（自分はその仕様を知らなかった）、とりあえず体験版から触ってみることをオススメしたい。公式のPVでも戦闘を見ることが出来るが、自分で触った方が話が早い。
シナリオのクリア自体は17時間ほどだったが、クリア後には周回要素やボス戦のタイムアタックなども開放されるため、やり込もうと思えばまだまだやり込めそう。とは言っても、最低難易度でゴリ押しでクリアした人間にとってはなかなか厳しい道。アクション下手な人間からすると、最低難易度を用意していただいた点は感謝したい。
シナリオも王道の世界を救う冒険系ということで、お約束、燃えるポイントをおさえたものだった。私としては、やはり主人公であるアリエス自身の出自がわかり、この世界の仕組みが明らかとなる場面が好き。意思の定まった力は何よりも強い。
エロゲなのでエロについても触れておくと、アクションRPGということで当然敗北Hは存在する。ただ私は敗北Hそのものがあまり好きではないのでそこは飛ばす。この作品には主人公の淫乱度というものが設定されており、これが上昇すると主人公が自らエッチなことに乗り気で向かっていくようになる。これが上昇した状態で行われるマッサージ、娼館でのプレイは好みだった。マッサージに関しては攻撃力などのパラメーターを上昇させるシステムと絡めている点には舌を巻いた。
そして驚くべきは、この作品のシナリオ、キャラデザ、原画、戦闘システム、作品ロゴ等が全て一人の方によって作られたとうこと。一人の力で作り上げる、その熱意に感動。これが同人ってやつですか。
公式が「イースでテイルズをするアクションエロRPG」を謳っているが、私はどちらもプレイしたことがない。他の人の感想を見ていると、その謳い文句の通りの出来になっている部分はあるようなので、イース、テイルズが好きな人は触ってみても面白いかもしれない。