体験版から想像されるような内容ではなかったし、プレイしていて辛い時もあったけど、最後にはやってよかったとしっかり思える作品だった。
バンドもので有名なOVERDRIVEの最新作である『僕が天使になった理由』。バンドもので有名であるがゆえに、バンドもの以外は自然に知名度があまりないというのはちょと悲しい。オバイブと言えば同時に青春やバカな雰囲気を持った作品というイメージが強いけれど、今回の僕天はキービジュアルからして全く違う。内容も今までとはかなり違っていた。別メーカーと言われても……信じはしないけど、疑うレベル。
前半はサブキャラの恋愛話をサポートしていき、最後に個別ルートに入るというもの。この作品では非常に選択肢が重要となる。選択肢に正解はない。それによって得るものもあるし、失うものもある。その選択にプレイヤーである己自身が責任を持たなければいけない。
個別ルートは奈留子>アイネ>百合>みなもの順で好き。このゲームはプレイヤーを追い詰めるのが上手いゲームだけど、その中でも奈留子ルートはすごい。どう動いてももう手詰まりの状況で、更に決断を迫られる。もう頭を抱えてうんうん唸りながらプレイしていた。
幸せとは何なのか、恋愛とは何なのか、そんな答えが出ないことを延々と考え、一つ一つに正解かどうかわからないような答えを出していく。個人的にはこのゲームはプレイしただけで終わらせないで欲しいと思った。自分が考えたことをまとめて、感想を書いて、それで一旦の終わりを迎えるゲームだと考えている。
詳細感想はブログに書いています。 http://nanigashitaino.blog6.fc2.com/blog-entry-640.html