疑似家族もの系列の話ではあるのかな。居場所のないキャラの痛々しさ、罪の連鎖あたりの要素は好き。
遺跡の棺から出てきた謎の少女と過ごすことになる疑似家族系の話。見えている終わりに向かって、静かに穏やかに歩いていく(終わらなかったけど)。ただそれだけで終わらず、主人公の両親の死の原因となった青年、青年を殺してしまった主人公、罪の連鎖の関係とかも良かった。
結局自分がこの作品で好きなところは、不安定な日常というところ。日常にも繋がるけれど、登場人物みんなして居場所がないから、痛々しさが見て取れるのいいよね。
おまけの方で語られるとはいえ、ヒュナが帰ってくるラストはもう少し背景について描写欲しかった気もする。プレイしていた時は、そうなる理由がさっぱりわからないし、ハッピーエンドにするために帰ってきたようにも見えてしまった。あと主人公とは全く関係ないところで物語が終結するのは割と疑問。
とはいえ、全てはこれから。個人的にはゴドーとヒュナは親子関係にしか見えないので、これから恋愛関係になるかもしれませんというのは、感情としてはイマイチしっくりこない。