久々に大当たりだった、いやはや素晴らしい!
(同人版は未プレイ。)
上質のエンターテイメント小説を読んでいるようだった。
以下、箇条書きでポイントを整理。
・選択肢を排除したことにより、共通部分がないのが良い。
・ディレクターに中澤工氏を起用し、氏ならではの意地悪(?)なトリックが面白い。
・健速氏のシナリオ構成力と心理描写の巧みさに脱帽。
・キャラ絵は好き嫌い分かれそうだが、個人的には気に入っている。
・音楽も総じて高品質。
・主人公、ヒロインの生き様が格好いい。
と、良い点ばかりを挙げたが、悪い点も何点か。以下記入。
・三人称で書かれているので、主人公にも声が欲しかった。
・ラストシナリオの展開が、「ひぐらし」の最終章に何となく似ている。
・説明不足で分かりにくい部分がある。
総評として。
アドベンチャーにありがちな、「中だるみ」や「個別シナリオの出来の差が激しい」
というマイナス面は全くないと感じられた。
「ゲームよりも小説の方が好き」という方におすすめ。
同じ、同人ゲームからの移植、というこで、どうしても「ひぐらし」と比べたくなるが、ひぐらしよりも設定が現実的なので、こちらの方が好み。
合う合わないは、あると思いますが、気になっている方は
やってみると良いでしょう。
少なくとも、損はしないかと。