テーマが重い。
ゲームのテーマが深く、重い。
個性が強いので、万人受けではない。
とにかくシナリオが素晴らしい。
主人公やキャラクターが抱えている「モノ」に関して、非常に詳しく調べてシナリオが書かれている。これを題材としたゲームの中では、一番細かいところまで突っ込んでいるように思う。
前半は何も明かされていないため、わけが分からずに読み進めていく感じはある。
しかし、後半に進むと伏線が一気に回収されており、前半の意味が解明していく。その為、2週目、3週目とやる度に新しい発見が出来る。
個性的なキャラが多いのは良いが、一部攻略対象でないキャラもいるのが残念。
音楽に関しては曲数が60曲前後と多く、ルートごとのエンディング曲も豊富。
シナリオ自体が一応オムニバス形式ではあるものの、テーマ曲のメロディが統一されているので一体感がある。
グラフィックに関して、キャラの立ち絵が豊富。ただ、イベントCGが少なめなのが残念。
Hシーンは1キャラあたり1~2シーン。あまり実用的とは言えない。
シナリオには一切記されていないが、とあるキャラのHシーンのグラフィックに伏線が張られており、その点は高評価。
システムに関してはレベルが高い。特にシーンスキップをする際、短いあらすじにまとめられているため非常に快適。
万人受けする内容ではないにしろ、シナリオのレベルが高いので興味を持った方はやってみて損はしない作品。