あぁ、ライブって素晴らしい。
OVERDRIVEのバンドもののゲームは何作かあるので過去作をプレイしていたら物語はある程度予想通りに進みます。
MUSICUSは他のどれよりも現実的で、フィクションでした。
自分は音楽をやっていないしそこまで詳しいわけでもありません。好きなアーティストが地元でライブをやるときはライブハウスに見に行ったりするぐらいです。
ライブ感はまさに現実で物語はフィクション。物語がフィクションなんて当たり前のことですけど。
何が言いたいのかわからないけれども結局物語として完成していてとてもよかったです。
プレイヤーは主人公たちのライブだけを見ているだけでなく全てを見ているので曲の印象、MCの内容などに対して感じ方がお客さんとは異なりバンドの良し悪し冷静な判断ができません。
内情を知っているからそりゃあ余計ささるし、売れてほしいと思う、はず。
売れてほしいとは言ったけれども結局わからないのですよね、主人公たちがどういう評判で、どう言われているかは。
自分がすべてを知り物語の傍観者になれるのはノベルゲームの良いところだと改めて感じました。
それだからこそ自分は何も知らない状態で花鳥風月もDr.Flowerも出会いたかった。あぁなんてもったいないことをしたんだとね。
三日月の「いきます」は何回聞いても震える、最初のライブで聞いたときは全身からとんでもない量の汗が出ました。
これは上記のことと逆の話になってしまうけれどもすべてを知っているからこういった楽しみ方もできます。
紆余曲折あったけれども最後のライブシーンでMagic Hourを披露した後三日月がバンド紹介をしたとき流石に感情がぐちゃぐちゃになってしまいました。
こうやっていろいろな目線で楽しめるのが物語ならではで本当に最高。ライブも最高。
MUSICUSは最高のライブを見た後の高ぶりと最高の物語を読んだ後の喪失感両方いっぺんに与えられてしまって楽しかったです。
ライブに行って知らない人と一緒に肩を組んで歌って、汗をだらだらかいて、エモいMCで涙してライブの面白さを再認識することができました。
あと自分が死ぬほど行った京都FANJが出てきて嬉しかったです。
花井さんの言っていた曲にバックストーリーをつける話、ユーザーのオナニーなので一生終わらない話なんだなと。もちろん自分もオナニーする。
一消費者で何も生み出さないうんこ製造機ですけれども落書きのようなメモ書きのような垂れ流しを記録として残しておきます。ただの自分語りのような気がしますけど。
何か月何年後感想を読み再プレイしてそのときどう感じるのかそれも楽しみです。