いじめを主題とした作品に何を求めるか。復讐相手を貶める爽快感。人がいびられる様を上から目線で覗き見る優越感。人間のこずるさ、胸糞悪さをとことん楽しみたいというアングラを求めてしまうと、本作は全体的にテンションが高すぎて、想定外のアングラな題材を更に取り入れていたりもしているが、テンションが…とにかく高いので…テンションを上げたい時に遊ぶことをおすすめします。
相手の心が見えてしまうという超常現象についての裏を作品内で紐解いたりと、やってることが結構壮大。
笑えるくらいに壮大。壮大なチンコ神を前に笑わないでどうすると。
演出や選択肢のシステムは凝りに凝っていて、お金をかけて本作を作ってくれたことが窺え、感動しました。
映像を目で見て楽しむ作品という意味でしたら、演出も非常に凝っていてオサレで、すばらしかったです。
選択肢が顔を上げる・上げないという二択のみで構成されているのもオッサレ。最初遊び方全く分かりませんでしたが。
オサレだけどフラグ判定がスーパー厳しくて、一番最初のフラグを取ってしまうと椿ルートから外される等、かなり適当に遊んでいたらコンプするのにもかなり苦戦させられました。
シチュエーションとしてのR18色が強く、尺もないので読みやすい。遊びやすい。
お話の素材は閉鎖された学園の中で起こるアングラな展開からの素朴な夢見る仕返し系かと思いきや、ヒャッハーウェ～イされまくって完全に冷めてしまいました。
作品の一番の見所になるであろう真ルートも、正ーーーーーー直面白くない。
チンコ神に全て持ってかれて、もうチンコ神しか印象に残っておりませんし。
ヒロイン達と主人公の関係は面白かったです。
鳴子以外主人公に全然惚れていなかった。ヒロインルートでも惚れてくれていないのは新鮮で面白かったです。
グミとの友人寄りな平等さのある男女関係の距離感とか好きです。
可愛い顔して従順な態度取るヒロインの心の内がこんなにも悪どい！っというみゆの魅せ方は成功していました。
それを主人公が「彼女を壊してしまったのは僕」と浸るも、実際みゆの性根はもっと図太かったというのも含め、よかったです。
主人公スーパーブサイクでも超絶美少女の鳴子に超絶惚れて貰えていますし、スーパーブサイクっていう設定いるか？となりつつも、スーパーブサイクであることを各美少女達に罵ってもらえるプレイに意味があると考えれば、そうか…大事な設定だな…と改めて思った次第です。