ギズモが可愛かったです。一生懸命頑張って人間の言葉を話しているっていう雰囲気が、よく伝わってきました。ただ「家族の温かさ」を題材に取り上げた作品のお父さんと言うと、自分の場合コミカルな役回りを受け持つキャラばかりを目にしてきました。本作でも、お父さんはそんな立ち位置で。あくまで個人の感覚で申し訳ありませんけれど、小難しい設定で独自の世界を築けていたはずですのに、ちょっとした凡臭さが作品の個性を潰しているように思え、残念になりました。
現実逃避をここまで肯定したお話は新鮮で、度肝を抜かれました。
乗り越える困難を捨て置き再出発を図るので、ある意味卑怯な手段だと思います。
だからこその、柚シナリオなんでしょうけれど。
柚と式子のシナリオの対比は素晴らしかったです。
現実を受け入れ再出発を求める柚の言葉は余計なお世話でしかないのですけれど、それでも彼女の真摯さには胸を打たれました。
式子自身が捨てようとした彼女の努力を、柚だけは評価していて。
むなしいったらありゃしません。
また、全体的に古めかしい作りだと思いました。
着替えないヒロイン。
ちょっとしたポージングの変化しかない、口パクも目パチも何もない立ち絵。
良い悪いではなく。懐かしかったです。
絵に関しては結衣と柚のデッサンがひどく、見ていてゲンナリさせられました。
胴が長めの高い等身というのは好きな体系なのですが、あのおっぱいは何なんでしょう。
塗りは悪くないんですけれど。
髪の色を視覚イメージで作り上げた等、アニメキャラへのアンチテーゼ的な意味も含め面白かったです。