シナリオの尺が、恋が育まれるまでのほぼ使い回しな共通ルートで9割、告白+合体で1割、即エンドロールなので、物語自体が共通ルートで終わってしまうという印象はどうしても抱いてしまう。キャラに関しては声、雰囲気、キャラクター性、どれもとっても小町が完璧好みのヒロイン像で、最高に愛らしかった。「説明しよう!」「レスキュー!」「前後~」「プリーズ」等、独特過ぎたノリは非常に肌寒かったが、嫌いではない。個性的であることが作品の魅力に繋げることができる人なら、もっと好意的な目でこの作品を見られると思う。
メイン三人にはアフターシナリオが二本別に用意されているとは言え、読後の淡泊さは拭えない。
むしろこのつぎはぎ状態のアフター三本を本筋に組み込んで、ヒロインルートとしてのシナリオに厚みを持たせればよかったのに、と思った。