愛嬌たっぷりな登場人物達の織り成す、素晴らしいキャラ萌えストーリー。振り回される魔王様超可愛いです。コミカルなノリが非常に楽しくて、一気にクリアしてしまいました。
CROWDと言えばTS。
性転換ものに定評のあるブランドです。
CROWD大好きです。CROWD。
あれですよね、CROWDと言えば赤崎やすまさん絵がお馴染・・・あれ。
何だか最近のソフトは、赤崎さん絵じゃないんですね。あれ。
時代の流れって悲しいです。
私の中ではCROWD=Xchangeシリーズなイメージが、いまだに色濃く残っています。
Xchangeシリーズとは、主人公の男の子・拓也が実験で女の子になっちゃうというコメディものなんですが。
いえね、これが最高に面白いんです。
女の体とは言え、拓也自身はれっきとした男性ですからね。
そういう精神面でのギャップ。
女体への興味津々な様など、非常にストレートに表現しています。
男の子の身持ちが軽いと言うようで申し訳ないのですけれど、貞操観念に基づく考えは男の子のほうが自由な風潮があると私は思っています。
性に対する認識の差でもあるその開放的な思考回路は、女の子の体に男の子の精神が着いてもそこまで下品には見えません。
それがいいんです。そこが、いいんです。
Xchangeの拓也は、そういう面で女の子っていう存在をかなり満喫していました。
拓也の性生活を覗く面白さっていうのが、Xchangeシリーズの醍醐味でしょう。
さて。では本作「世界を征服するための、3つの方法」はどうかと言いますと。
私がまず驚いたのが、本作では男性キャラクターを攻略できるっていうのが堂々と宣伝されていたことでした。
ヒロイン勢と同列な扱いで二人、主要の男の子がおりまして。
その子等。シナリオもしっかりと、独立したものでした。
おまけではございません。
・・・誰得?私得ではありますけれど。
TSとは言え、ジャンルは美少女ゲームです。
女の子になった主人公が美少女達と戯れ、時に影絵みたいなメンズと遊んじゃうのが我等がXchangeの作りです。
確かにXchangeでは拓也(♀)に惚れている後輩の男の子がおりました。
が。それだって、こんな大々的な存在感を放っていたわけでもなく。
女の子が主人公のエロゲだって、別に少なくはありません。
しかしその手の作品の場合、メインになるのはそのヒロインの痴態です。
誰に辱められるヒロインという、直接ヒロインにだけ目が行く構図なのが主です。
こう言った主流に対し、本作は○○×△△と言うカップリングがかなり意識された作りになっていて、驚きました。
誰と誰がくっついたというような嗜好を好むのは、女性に多いと思います。
求めるものがキャラ単一か、それともカップルと成立しイチャイチャしている微笑ましいキャラ達なのか。
物語を第三者視点で見ることで世界を分離し、箱庭の中味を覗くのが好きな層には打ってつけの作りです。
で。
そんな関心が抑えきれない本作のシナリオですけれど。
主人公は魔王様で、人間界の侵略を狙っています。
ライバルは勇者です。
勇者という立場にある、騎士みたいな国王に仕える一人の青年。
ファンタジーのお約束をこんなにも端的に表しているのも、中々に面白いです。
もう腐れ縁と化した魔王様と勇者ですが、いっつもドンパチやっているものの分は勇者に偏りっぱなしです。
このままではいけないと。
魔族の勢力も落ちてきたしここはバリ決めておかなければと、魔王様は自身をパワーアップさせる秘薬を製作することに。
完成した秘薬を持って、これまたいざ出陣!
今度こそ勇者を倒してやるぞ!!と気合入れたらアラ大変。
何と薬の調合に失敗したらしく、魔王様女の子になっちゃいました\(^o^)/
力もかなり弱くなってしまい、絶対絶命の魔王様。
このままでは勇者にやられてしまいます。
ああ困った困った。
しかしここで、違う意味での問題発生。
勇 者 、 魔 王 様 (♀) に 一 目 ぼ れ 。
そんな訳で始まる、新しい関係でございます。
ノリは非常に軽いです。
あくまでラブコメですからね。
一応メインがこの勇者ルートなんですが、とても分かりやすくてすんなり入ってきました。
勇者という肩書き。
魔王という肩書き。
そういう枷で雁字搦めになっている自身に比べ、伸び伸びとしている魔王様を勇者は羨んでいる節があります。
枷のない本物の自由さを魔王様に手に入れて欲しいと望んだりと、勇者ってばとっても健気。
元々ライバルということで、二人はお互いを認めている部分が少なからず存在しています。
勇者の中にあったその思いは、女性となった魔王様と出会ったことで恋心に昇華しました。
アプローチは強引かつ一方的ではありますけれど、勇者の思いは本物です。
これにはさすがの魔王様も戸惑いを隠せない模様でした。
そういう心の繋がり描写に入るまでは、とにかく勇者が魔王様に襲い掛かってなシーンばかりで、いやぁ面白かったです。
女好きで性欲が人より有り余っているキザなイケメン勇者、声の効果もプラスされ素でにやにやできます。
人気投票も大変な結果で、驚きました。
幾多のヒロインを蹴り倒し、王座についたのがこの子安勇者でございます。
男で1位とか、アーチャーもびっくり団。
素晴らしいです。本作のプレイ層が窺えます。
ただ、勇者と魔王という間柄での恋は禁断そのものです。
この関係の持つ因縁も深く、一枚岩では崩せません。
そのエピソードも大変ドラマチックで、ぶっちゃけ同姓だからこその気高さが見えとっても良かったです。
あわわわわ。ロミオとジュリエット最高。
肉体はともかく、精神面ではロミオとロミオなんですがね^^
勇者と魔王様の関係を一番否定していたのは、魔王様の従者であるルカートでした。
ルカートは魔王様が幼少の頃からずっと側にいる、言わばお世話役のような存在でもあります。
セレストというよりは、グレミオですかね。
年齢差的にも。
このルカートも、攻略対象の一人です。
彼は結構な長生きさんで、先代の魔王様とも故のある青年でした。
それなのに初心で女性は得意じゃないとか、素晴らしい女性向け要素でございます。
「俺で慣れさせてやるよ~」と女の子の体を有効活用させる魔王様に弄ばれたりと、何と言う受け身っぷり。
その後も男に戻るための薬の失敗作などの影響で、魔王様とくんずれほんぐれする度に罪悪感を連ならせるルカート可哀想です。
どうにも背徳感が薄いのか、魔王様はそこら辺華麗にスルーなんですがね。ルカート可哀想です。
恩義があるのに魔王様を汚してしまい、その上せいよくをもてあます様になる自分に葛藤するルカート可哀想です。
そんなルカートは、人気投票まさかの3位です!!
CROWD終わってんな!!!!
と。
男キャラばっか推していますが本作は美少女ゲーム、ちゃんと可愛い女の子だって出てきます。
まず、リーザという魔王様の婚約者。
幼馴染であり従姉にも当たるのですが、あくまで魔族の長老様が言っているだけだと許婚同士のくせに全然イチャイチャしませんこいつ等。
ただ、リズ自身は魔王様に対しこっそり恋心を抱いているそうで。
何という強気っ子×強気っ子。私得。
魔王様は色恋よりも打倒勇者に燃えているので、そういう意味で傍観している部分もリズにはあります。
リズの気持ちが魔王様にバレてしまうのは、ふとしたアクシデントで彼女の日記を魔王様が見てしまったことが原因でした。
そこの記述はあら大変。
妄 想 の 連 発 で し た 。
リズのドS性癖全快な調教予定表に、さすがの魔王様もあわわわわ。
まさかのデスノートにびびる心を隠せない魔王様、対し、「見たわねー・・・」と口避け女よろしく本能を全開にするリズ。
この女パネエェェェェェ。
しかもこのお嬢さん、魔王様可愛いから女のままでいてよ^^とか平気でのたまいます。
何ですか。リズは性的な意味で魔王様が好きなだけなんですかね。
歪んだ着眼点に、さすがの私も驚きが隠せません。
・・・一応、魔王様が男に戻った上でちゃんとくっつくエンディングもありますけれど。
それでも主導権はリズが握っていて・・・。
強すぎですリズ・・・。
ちなみにリズとルカートのルート分岐の選択が、めちゃくちゃ面白くってですね。
パンツなんですよ、パンツ。
パンツの絵柄で決まります。
リズがおすすめしたピンクレースパンツを履いたら、リズルート。
水色縞パンツを選んだら、ルカートルート。
パンツ選択後事ある毎で起こるサービスシーン(主に5分置き程度の頻度)も、魔王様常にそのパンツ履いてます。
何この常備っぷり。
またピンクレースの場合はリズがブラ着けてくれるんですけれど、水色縞パンの場合は魔王様面倒ってブラジャーポイッ!しちゃいます。
つまり、ルカートルートの魔王様は常にノーブラ。
胸が熱くなります。ブラ無しだけに。
ああ、あとですね。
薬開発ではなく、違うもんに頼ってみようっていうルートもございまして。
まぁ、リズルートの派生なんですが。
そこで登場、ランプの精のフォルティナちゃんでーす。
・・・おい世界観おい。
何でもありです。
ファンタジーですからね、何でもありなんです。
フォルティナちゃんは、1000年前に封印されたとのことで魔力が殆どないそうです。
魔力を回復させ魔王様の望みを叶えましょう!となるのですが。
回復方法?エロゲに聞くなよ、もう・・・。
そんな訳で、フォルティナちゃん男の子にもなれちゃいます。
両方の性を楽しめるとか、一粒で二度美味しいですね。
天真爛漫で食いしん坊なフォルティナちゃん、とっても可愛いです。
褐色肌の巨乳とか、ぶっちゃけその時点でリビドーな塊なデザインなのも素晴らしいです。
ここで気になるのが、彼女たちの身長差。
立ち絵の判断で、私、勝手にこんな憶測を立てていました。
魔王様
155センチ
フォルティナちゃん
168センチ
リズ
157センチ
長身で褐色肌で巨乳とか、ぶっちゃけその時点で勝ち組なデザインだと決め付けていました。
しかし現実は残酷で。
公式設定↓
魔王様
165センチ
フォルティナちゃん
156センチ
リズ
166センチ
フォルティナちゃんんんn?!!!!!!
どうやら宙に浮いているだけで、身長自体は一般平均でした。
わたししょぼーん(´・ω・`)
しかも何ですか。
魔王様とリズ、結構でかいじゃないですか。
嘘。嘘?!
150台がよかったです、何で無駄にでかいのこの子等。
リズなんて、私、Sロリの破片を見出していたのでおっきいのショックショック!!
Bカップの癖に身長166センチもあるなんて・・・それはそれで^q^
そんな軽くしょげてしまった私の欲望を満たしてくれたのは、勇者の妹であるセシリアでした。
お嬢様です。
女の子らしいです。
妹です。
笑顔可愛いです。
それでいて、芯は非常にしっかりしています。
はいクリーンヒット。
お兄さんである勇者と同じである金髪碧眼も、綺麗です。
お兄さんと魔王様が対立関係にあることを、セシリアは快く思っておりませんでした。
魔王様が男に戻れるということは、人間と魔族の争いがまた如実に現れることになります。
それでも魔王様が望んでいるからと手を貸してくれるセシリアは、健気で、とっても優しい女の子でした。
セシリアは魔王様をきちんと男性として見ている部分もあり、何でしょ。
こう、ドキドキ感がですね。
魔王様も、女の子相手にドギマギする部分がありまして、見ていてこそばゆくなります。
可愛いカップルです。
勇者もセシリアも恋をし、魔王様を思うことになります。
二人とも一途です。しかし、そこには違いもございます。
勇者はあくまで、女の体の魔王様を求めます。
確かに勇者は、精神面ひっくるめ魔王様を好いています。
そういうEDもあります。
でもですね、女の体の魔王様に固執し、男の体の魔王様を受け入れる気配はありません。
当然っちゃ当然です。
ここで喜ぶのは腐女子の皆さんだけですからね。
そんな勇者に対し、セシリアはとっても男らしかったです。
勇者様に屈しそうになる魔王様を前に現れた、セシリア(♂)といういきなりな構図。
何とセシリア、試薬品である性転換の薬を自分に使ったそうで。
全ては、魔王様のために。
かっこいいです。
男らしいです。セシリア。
真のイケメンは、セシリアでした。
男の体であろうが女の体であろうが、関係なくセシリアは魔王様に惚れ込んでいます。
固執しません。
あまりにも純粋なそのストレートさ、いやもう賞賛するしかないです。
このお嬢さん最高。
今ここに、性別を超越した愛が生まれました。
本作を象徴するメインヒロインは、正直セシリア以外考えられません。
セシリアちゃん私だ結婚してくれ。
尚、人気投票では何と、セシリア(♀)よりセシリア(♂)のが上位という結果に。
うわショタ強い。
そんなこんなで盛りだくさんな本作。
各キャラにはアフターも付属されますが、なんとフォルティナちゃん以外ノーマルED派生という不思議な構成です。
(フォルティナちゃんは、ED1個しかないのです・・・)
ファンディスクの開発の予定もあるそうで、こりゃ全力で買うしかないですね!!
この通り、絵がASUKA系の少女マンガ風味なので色々な層が受け入れやすそうです。
1ルートが2、3時間ですので、攻略も楽チンです。
おすす・・・めしたいのですが。が。
ここで、脅威の回想枠数(アフター除く)を明記させていただきます。
尚、表示方法がアレ故私の手計算になりますので、多少の誤差はあると思います。
シーンとして繋がってんのも、枠が別だったら別に計算しちゃってます。ごめんご!
では、こちらになります↓
勇者 13回
セシリア 5回
リーザ 4回(+ファルティナとの3p×2回)
ファルティナ 9回(+リーザとの3p×2回)
ルカート 7回
5分に一回サービスシーンは伊達じゃない!
さらに魔王様の一人遊びとか、サブキャラ襲われたりとかあらびっくりなシーンも満載です!!
ぱちょんぱちょんとかテキストがまじかるアンティーク並ですが、SEと音声が全て誤魔化してくれるので安心も絶大!!!
おすすめです。