製品版と比較しながらウキウキとプレイ。製品版のキャラクターは近代的なマイルドさ、皮肉さを持ち合わせた良くも悪くも今風の女の子に変えられていたことにノスタルジックを覚えた。
以下製品版ネタバレも有。
大本のシナリオからどのような変更を辿ったのか、ビジュアルブック等を特に読んでいないので分かりませんが、主人公の尖り方が体験版の方が少年的(製品版の方が芸術家として自身の未来が絶たれたことに後悔を覚えず達観しているため皮肉的)で、新鮮でした。
稟に子供っぽい意地悪しちゃう主人公、それを受け入れる稟にしても、製品版のようなお互い妙な遠慮を覚えている空気とまた違う距離感があって、新鮮でした。
製品版ですっかり鳴りを潜めた真琴の暴力性、がめつさについては、体験版のキャラ性の方が好み。製品版の真琴は芸術に対してのスタンスがストイックで、シナリオでもそれを強調されるので、真面目な委員長タイプのように思えてしまいました。
藍も製品版の落ち着きあるロリお姉さんっぷりと違い、体験版だと結構な乱暴者で、血縁者らしく圭に似たポンコツ具合もあったり、テンション高い面もあったり。
真琴と藍のキャラ性の変更に関しては、今のご時勢、肉体的暴力を振るってくる女の子は受けないんだなあとしみじみ考えさせられました。
素直クールになった雫。テンションの下がった自称妹。別人のゆうみ。その中でも圭だけはブレることなく体験版でも製品版でも愛らしいコミカルキャラという立ち位置だったので、可愛い顔した男の子の需要はご時勢関係のない永遠なんだなあと感慨深くなりました。
製品版ではサラッと流された天文部の話題が濃く、H2Oとの関わりを見れたのは嬉しかったです。
サクラノ刻でまたノノ未に会えるのが楽しみです。