キャラとして成り立っているバックボーンの個が被ることのない登場人物達、バラバラな人物等は集められ一つの演劇を作ることになります。本筋はそれです。みんなで頑張って、一つの目標に向かって努力しています。その中で持っている目標や目的、環境等が変化していく様は、彼等の成長にも繋がっていました。本筋はこれです。特にこれは主人公にも顕著に見られる現象で、仲間と共に在ることで自身を見返すことになる彼の変化はとても清清しかったです。青春素晴らしいです。
世界観が身近じゃなく、題材も珍しいのでとても新鮮です。
ただ、全体的に地味な印象が拭えません・・・なんでしょね。
無駄にキャラデザが萌え系路線なのが、微妙かもです。
配色とか。
淡くて綺麗なんですけれど、劇団が舞台と言うには小奇麗すぎかも。
っていうか、主題歌作詞させるぐらいなら、新堂真弓にそのまま歌わせろって思いました。
何だあの地味な歌い手さんは・・・。
その他声方面でも、不満があります。
声優さんの読み間違いが結構ありまして、萎えました。
「水鏡京香」というキャラがいまして、これミカガミキョウカって読むんですけれど。
自己紹介で、そのまんまスイキョウキョウカ言われましたよ。
おいー、と。
始めたばっかでいきなりズコーです。
ここ以外でも、ちょこちょこありましたので大変違和感を覚えました。
激しく苦笑いです。
ただ物語としてみると、かなり私はツボにはまってしまいました。
一緒のグループとして成り立っているので、仲間でつるむシーンが非常に多いです。
キャラ同士の掛け合いも、微笑ましく楽しいです。
誰と誰が仲が良くて、誰と誰が微妙だったりとか。
誰と誰だったら、コミカルな会話が成り立つなど。
キャラの関係がはっきりしているので、なぁなぁさがなくテキストを読んでいても非常にすっきりします。
そんな日常シーン、不満は全くありません。
では本筋の方はどうかと言いますと。
えっと。
面白くて、泣きそうになりました。
いえね、モニターに映る作られたキャラクター達がこんなにも生き生きしているなんて、と。
そこにある現実にくらいつくこの子達の姿が、あまりにも眩しくて。
この作品の登場人物の台詞は、どこか一言一言が重い所があります。
そこにある、そのキャラクターらしさが詰め込まれた結果でしょう。
いやぁ、正直こんな面白いソフトがアウトレット行っちゃうなんてと心苦しいです。
中でも一番思いいれがあるのがゆとりルートでしてね、もうね、やばいですね。
ゆとりんやばいです。
可愛すぎだろ。
何この子。
この「ゆとり」というヒロインはグラドル出身のアイドルでして、本来は端役しか演じたことのない俳優目指す主人公とは雲泥の地位にいるような子です。
今回の演劇で競演することになり、主人公が色々演劇という面で未熟な彼女のサポートをするようになり。
「好きです」と告白を受け。
とりあえず、主人公はオッケーしてしまって。
その後のね、主人公の問答がねいいんですよ。
「あのグラドルが俺の彼女?!」っていう。
写真集見ながら「え、これが本当に俺の彼女?!」っていう。
ベタベタに甘えてくるゆとりに、アイドルなんだから自覚しなきゃ駄目でしょ!ってやったり。
何このカップル微笑ましすぎる。
っていうかゆとりんやばいだろ。
可愛すぎだろ。
何この子。
以下エンドレス。
ぱっと見の印象で私は、ゆとりが22歳くらいと見積もったのですけれど、プレイしていてもっと幼い印象を受けました。
発育がよく、かなりスタイルの良いキャラデザのため私は上目で予測をつけていました。が。
実際作中で年齢が公開されてはいないのですけれど、私の中ではぴったり18歳となりました。
ゆとりんの年齢。
18歳。
18歳のグラドルが私の彼女です>違います。
主人公と一緒になって悶えています。
素で悶えています。
いやぁ、こんなに作品に振り回されるの久しぶりです。
痛いキモい?おいおい、それは褒め言葉だぜ。
沙織ルートも印象的でした。
序盤に出ていた雌豚発言が、後半でも大活躍するなんて思ってもみませんでした。
さおりんドMにも程があるだろ・・・。
ゆとり猫といい、このゲームは純愛ゲーの皮を被ったカオスゲーにも程があります。
年齢制限かけることの意義をフルに生かす様、感動で涙がチョチョ切れちゃいますね!!
また沙織ルートで気になったのが、 くっついてからの駆け足描写、そもそものくっついた過程が慌し過ぎだと感じた所だったのですが、その記憶を凌駕してくるイチャイチャっぷりや、バカップルと一言で片付けるには濃過ぎるエロースシーンでプラマイゼロ的な気持ちになりました。
とにかく雌豚の衝撃が頭から離れません。
食い入るように見つめました。
声優さんの熱演も加わり、彼女の魅力にはメロメロになりました。
もうこの子超可愛い。
一生懸命な女の子が大好きなんです。
髪が長い子も大好きなんです。
正直、ツインテール下ろした姿にやられました。
ゆとりんと五分五分だった好感度、下ろしたその姿で一気に沙織に傾きました。
ED絵のちょっと大人になった沙織の外見が本気で好みで、むしろこのキャラデザで、本編やって欲しかったくらいです。
また、今作品が私の好みだった点の一つとして、展開が非常に早い所があります。
飽き性故、ポンポン次の山場が出てくる仕様がありがたかったです。
不満点と致しましては、2008年発売の割には演出が地味だったところでしょうか。
特殊なエフェクト等特になく。
イベントCGも少なく。
舞台のシーンなど、ぜひ絵で魅せて欲しかったです。
これは勿体ないなぁと、プレイしていて本当に思いました・・・。