原点回帰。ゲームの進行は一作目とほぼ同じです。面白いと感じ続けていくか、それともすぐに飽きるかは人それぞれでしょうけれど、それでも最終的にコンプリートを目指すには作業と感じる可能性が高いと思います。手軽に、ちょっとしたエロいSLGをしたいという人向けのソフトでしょう。シチュエーションは相変わらず濃いのですが尺は短いので、抜き目的というよりあくまでポルノを娯楽感覚で受け入れている方にはあっているかと。
本シリーズの一番分かりやすい特徴は、地の文がほとんどない会話主体のテキストでしょうか。
これは、声優さんの魅力でもっている様な印象すら感じます。
しかし声優さんの声で命を吹き込まれたキャラクターは、非常に生き生きとしているように見えました。
やはりそこは、テキストのテンポの良さとそれを引き出す声優さんの相性が、非常に合っていたということだと思います。
本作、いえ、本シリーズを抜きゲーと、私は感じていません。
シリーズを体験していただければ分かると思いますが、組み込まれているエッチーンは大抵が非常に短いものになっています。
個々で大きなイベントという扱いになっているものはそれなりに長くもありますが、ゲーム進行時に毎回組み込まれるそれは1分ともたないシーンもありました。
堕落していく過程と言えるシーンははしょっているんです。
ここではしょるくらいならばそんなシーンは必要ないのでは、という流れにならないのは、
あくまで淫乱になっていく過程があるからこその、目で見て分かる堕ち度の表れが大切だからではないでしょうか。
本作、いえ、本シリーズを私はキャラゲーだと思っています。
淫乱になっていくキャラクターの過程を見守り、堕ちていくキャラクターの変容する具合を私は楽しみました。
目で見て分かるので、本当に理解しやすいんですよ。
その分キャラクターへの愛着も沸きましたし。
多彩なキャラクター同士の掛け合いも楽しく、このキャラありきな構造は非常に気にいっています。
本作でしたらちょっと我侭で夫にべったりな久美子や、明るいムードメーカー色の強い、でも面倒見の良さそうな所もある美紀など、
よくよく思い出しますとあれだけの短いシーン達でよく印象着けてきたなーと関心する程です。
話の都合上オカルトもどきな路線が組み込まれていたのはちょっと野暮にも感じましたが、そこまで大きな不満にもなっていません。
面白かったです。
手軽に出来るSLGが大好きですので、また繰り返し遊んでいきたいと思っています。