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minorityさんの螺旋回廊2の長文感想

ユーザー
minority
ゲーム
螺旋回廊2
ブランド
rúf(ruf)
得点
86
参照数
1031

一言コメント

相変わらずやることなすこと鬼畜ですねEDENの皆さん^^

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

なんていうか前作は、主人公やヒロイン達がフルボッコにされて反撃の機会がなく、救済はパラレル的な世界で終わってしまいなんとも後味が悪い終わり方だったのが不満だった。
だが、今作はそこが解消され、最後にはEDENに反撃することができ、しまいにはぶっつぶすことができた点は爽快ものだった。
まあ、ヒロインがやられた傷は残るんだけどね・・・。

ただ、それと同時に前作よりもしょっぱい悪役にはがっかりだった。
篠原とか最初から顔出しで萎えた。やっぱりEDENのメンバーは立ち絵なしでなんだか得体のしれないやつらってのがしっくりくる。
立ち絵ありとしても、終盤までわからないようにするかフェイクするかしてほしかった。たとえば、前者なら、まあ今時の悪役はシルエット的な感じで、後者なら中盤まで味方と思わせて、寝返るとかそれなら立ち絵があったほうがプレイヤーへのショックが大きい。
そうしてみると、やっぱり前作EDENの連中は偉大だ。前作のやつらで続編作ってほしいね。んで、あの鬼畜な連中を最後の最後でたたきのめしてやりたい。

今作は、そんなしょぼい悪役たちに喝を入れるために真のEDENの一員である頼子とかも出てきてるけど、なんかぬるいししょっぱい。
結局何がしたかったかわからなかったのが最大の原因か。
目的も素性もしれぬまま終わったからわざわざ出す必要があったのかと疑問。。

頼子と俊平関連は、製作者が♂×♂がやりたかっただけだと勘ぐってしまう。前作は紫苑の凶行に至る動機として必要だったからしょうがないとしても今作はわざわざ入れる必要ないよね。
そんなこんなで頼子はイラナイ子。
ぶっちゃけ、頼子じゃなくて、前作のwebmasterが代わりにでてきたら、最高だったぜ・・・。

まあなんだかんだ言っても、今作のEDENの連中も鬼畜には変わりないんで、やっぱり精神的にキツイ。最初の悠里凌辱シーン、犬シーンとか有紗調教とかかなりクル。
そっち方面に特化するのがイイっていう人も多いかもしらんけど、やっぱり救済がある方がいいと思ってるへたれプレイヤーな私・・・。

救済といえば、螺旋回廊2の初回版でついてくるドラマCDが、どうやらグランドEDの後にも、主人公たちの悲劇は終わらない展開が待っているとかでまた鬱になった。
知らなければ、

ハッピーな気分のまま終われるのに

でも知りたい自分がいる。

これがあれか。キャッチセールスの知らなくていいことだけど、知りたいっていう真理か。見事にどつぼにはまった。