物悲しい雰囲気が映える短編。
短編ノベルゲームとしてとても素晴らしい出来栄えでした。
雰囲気もbgmも演出もほんとに最高級の作品でした。某教を思い起こさせられるような黄昏の描写も好き。さっぽろももこさんのbgmはやはり最高です。
語り手の正体に関する仕掛けについては早々に見当がついてしまったのですが、そんなことは気にならないほどに伏線や背景演出、場面転換が凝っていて、とても楽しめました。主人公の群れ(ルーチン)から離れる、という決断も、けして独りよがりなモノでなく、群れへと示唆を与えるもので、好印象でした。
こういう寓話めいた話、私大好きです。