レズゲーにして調教ゲー、学園を舞台にした伝奇ゲー。そしてそんな括りをものともしない傑作。
疑似姉妹的なレズ、邪悪で妖艶なヒロイン、伝奇・怪異要素、容赦のない調教、淫靡なHシーンなどなど……。好きな要素がこれでもかというくらいにてんこ盛りにされた作品だった……。詳細な感想は後日改めて。
でもこれだけは書きたい。
圧倒的な美文から繰り出される初音お姉様の神懸かり的な美しさと妖しさ。
これがこのゲームの中核をなしていると言っても過言ではない。
本当に、これが第一印象で、全て。
追記 4/14
全体のぼんやりとした感想
冒頭から引き込まれ、読み続けていく内にいつの間にか比良坂初音という主人公の特異性に惹きこまれていく。
傷ついた身体を癒すため、宿敵との戦いに備え学園に潜入し生徒を食い物にするという残忍さもさることながら、獲物を丁寧に嬲る淫靡さも感ぜられ、独特の美学を感じた。ちょっとブギーポップっぽさがある。
僧・銀に中盤以降から違和感を覚える箇所が増え、また初音の回想にもやや不可解な箇所が……とか思ったらちゃんと公判で伏線回収する手際の良さも魅力的だった。初音の毒牙に掛かる生徒一人一人にも人物造形というか作り込みの深さというかが感ぜられ、確かな息遣いを感じた。
今現在のキャラ萌えや感動的なシナリオが先行したエロゲとは一線を画する内容だとは思う。時代を考えれば流石にいくつかのところで古臭さは感じるが、それでも全体的にクオリティが高く、老舗の貫録を見せつけr垂れたと言ったところ。アリスソフト、25年も昔にこんな作品を世に送り出していたんですね。
事前に噂で聞き及んでいましたが、Going onが流れ出してからの学園の最終決戦の盛り上がりは尋常ではない凄味と迫力がありました。クリックが止まらないながら、先を読んで終わらせたくもないという葛藤。
結末も蜘蛛の巣のように美しい。