一応シナリオは有りますが、それを吹き飛ばしてしまうような高レベルHシーンの連続。もう勘弁して下さい・・・と言いたくなる程です。どんな状況でもHに持ち込む羽山には脱帽！とにかく、美麗なＣＧと芸達者な声優さん達のおかげで実用性という点では最高レベルの作品に仕上がっていると思います。その手の作品を探している人にはお薦めです。●絵（非常に良い）●音楽（非常に良い）●シナリオ（良い：Hで加点）／ネタバレ度：小
●絵について
さすが人気絵師だと思わせる良い出来です。塗りも素晴らしく（特にHシーン）、立体感というか質感が良く出ていると思います。ただ、Hシーンでどんな体勢になっているのかよくわからないCGが何枚かありました。
●音楽について
作品の骨格は館物＋巫女物→洋＋和なのですが、特に館のシーンでよく使われる「日常」があからさまに洋風なので最初は違和感がありました。しかし、その「日常」も含めてBGM全体の出来はかなり良いと思います。
EDの歌にも違和感がありました。なんだか、２時間ドラマのEDのような曲調で、サスペンスには合うかもしれませんが、萌えの要素も強いこの作品には合わないと思います。
さて、歌のお姉さんについてですが、声はそれなりに出ていると思いますが１番は音程がやや不安定で、２番に入るとそれほど気にならなくなります。ウォーム・アップ不足？
●テキストについて
「てにをは」のミス、表現や敬語の誤用、主語が無かったり、主語と述語が対応していなかったりと文法的なミスが多く読みづらい文章です。内容が難解なのではなく、文章が下手なので内容が理解しづらい印象です。特に謎の核心に迫る部分で顕著なのでイライラしました。
また、まるでアニメの台本のように会話だけで進むシーンがいくつかあり、差分CGも無いのでキャラがどういう行動をしたのかよく分からないことがありました。これもイライラの原因になりました。
●シナリオについて
「月待ちの儀」に関する謎を最後まで上手く引っ張っているので、プレイヤーの好奇心は最後まで続くと思います。そういう意味でサスペンスとしては及第点といってよいのではないでしょうか。
それよりも、絵、キャラともに抜群に可愛い鈴菜のHシーンがCVの超絶技巧の演技でとんでもない事になっていて、それが毎日どころか朝、昼、晩とあればシナリオなど吹き飛んでしまいます←もちろん選択肢によりますが、エロゲをプレイしているのですから当然そういう選択肢を選びます(^^;
まあ、よく考えなければ分からないほど内容が深いわけではありませんし、設定が緻密というわけでもないのでそれほど問題はないと思います。そもそも「顔のない月」「月待ちの儀」という割には「月」は全くと言っていいほど絡んできませんし(^^;