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minadukinanokaさんの帝都のユリの長文感想

ユーザー
minadukinanoka
ゲーム
帝都のユリ
ブランド
Sweet Basil
得点
70
参照数
589

一言コメント

意外に力作かも。●絵(良い)●音楽(非常に良い)●シナリオ(非常に良い:一部陵辱のため減点)/ネタバレ度:小

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

●絵について
身体は上手いと思いますが、顔は不安定ですね。アングルが変わるたびに別人になってしまいます(^^; 

●音楽について
フルオーケストラ?を使用した曲も有ったりして意外と贅沢な作りです。曲自体の出来も良いものが多く、単体で聴いても十分楽しめるレベルだと思います。

●シナリオについて
複雑なシステム+変化に富むシナリオでありながら、良く整合性が取れていると思います。これだけでも努力賞ものです。また、プレイヤーと選択したキャラとの間の情報格差が比較的少ないので、選択肢でもそれなりに悩みますし、キャラを変えてプレイするたびに新しい発見があり、結構楽しめました。多分、シナリオライターは女性だと思いますが、女性ならではの視点が感じられる所もあり、新鮮でいいかもしれません。
 ただ、Hシーンの使い回しが多く、絵も少ないのは残念ですね。回数そのものは多いですが。また、真宮寺さ○ら似の立花大尉の扱いが悲惨なのは個人的にイタいですね。話の展開上、ある程度必然とも言えますが、徹底的に犯られます。これが女性の陰湿さ?逆に、陵辱万歳!な人にはオススメかもしれません。

●複雑なシステムについて
上手く説明できないかもしれませんが、相当複雑なシステムだと思います(実際にプレイすると一目瞭然ですが)。この作品と比べたら「School Days」は大した事ないと思いますね。
本作には、いわゆる主人公キャラは存在しません。プレイヤーは神視点です。
エンドがあるキャラは6人(薫、玲、沙織、多香魅、百合、志朗)いますが、それぞれのシナリオはそれぞれの視点で進行します(例えば、薫シナリオは薫視点、玲シナリオは玲視点)。要するに、主人公が6人いるようなものです。これだけでも各シナリオ間の整合を取るのはかなり面倒だと思いますが、この作品がさらに凄いのは1週間毎にキャラ(視点)を変えられることです。作品内の期間は12週間ですが、例えば1週目は薫、2週目は玲、3週目は百合というように視点を変更(キャラを選択)出来て、しかも当然選択しなかったキャラのシナリオも選択したキャラのシナリオに合わせて進行していきます。
最初にプレイしたときは驚きました。これだけ複雑なシステムでありながら目立つ不整合はなかったと思います。