価格を感じさせる点もありますが、絵と音楽は高レベル。声優さんの演技も優秀。でも、シナリオはそこそこ。人を感動させるシナリオを書くのって、やっぱり難しいんですね。●絵（非常に良い）●音楽（非常に良い）●シナリオ（良い）／ネタバレ度：中
●絵について
パッケージを見て、☆画野朗氏の絵に似ていると思ったので衝動買いしました(^^; ゲーム中の絵はパッケージよりもさらにロリで、個人的にちょっと辛かったですが上手いと思います。塗りは全体的に色が薄いですが許容範囲だと思います。
●音楽について
BGMは数は少ないですが良い出来だったと思います。
歌の方はさらに良い出来で、OP、EDともエロゲに使うのがもったいないぐらいでした。
●シナリオについて
感動出来そうな設定は揃っていますが、ルートを２つに分けたせいで、どちらも中途半端な出来になっている印象です。
鬼畜ルートをプレイすると、主人公のほのかに対する仕打ちがあまりに酷いので、ほのかの「いたいけさ」よりも何故そこまで主人公に素直に従うのかという「疑問」が先に立ってしまいます（純愛ルートでもそうですが）。それは、ほのかが主人公を信じる（好きになる）きっかけとなるエピソードがしっかり描かれていないからだと思います。
純愛ルートをプレイすると、主人公は比較的まともな行動をとるため、主人公とほのかが異常なトラウマを持っているという設定があまり生きないような気がします。トラウマに比較して、狂気が足らないのではないでしょうか。ラストがイマイチ盛り上がらないのは、そのせいもあるでしょう。