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mimirotoさんのはるまで、くるる。の長文感想

ユーザー
mimiroto
ゲーム
はるまで、くるる。
ブランド
すみっこソフト
得点
85
参照数
3545

一言コメント

内容に触れるとネタバレしかない、故にネタバレ注意

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

体験版に収録されてるハーレムルート終了でオープニング、本編開始
体験版の時点でループ物なのは読み取れると思うけど
発売前の予想通り箱庭ループものでした。

複線回収は割りとしっかりしてるし
大半の謎は本編中で語られているので違和感は無かったかな

個人的に少し気になった点が

主人公の狂っている点、表情が変わらない設定必要だったのかな?とか
ラストシーンの表情差分で訴えかけたい所があったんでしょうけど、
ユーザーには主人公視点のため立ち絵を見る機会が少なく、
表情が変わっているか気づき難い点があり
本編中でも殆ど立ち絵出て来ずに、文章のみで表現されるため
私個人として今一ピンとこなかったですね

序盤での、主人公は何処か狂っている設定に対して
ヒロインは気付いているけど、ユーザーは気付けない(視点が主人公だから)
を表現したかったのかな?とか思ったり(某車輪のお姉さまみたいな)
ラストシーンの押しとして使うならもう少し見せ場を作るべきに感じた


最後に

タイトルの「はるまで、くるる。」ですが
タイトルの下線と。で?を表してるのかなと、
「くるる」は輪る意味でループと本編中でも使われた「狂う」を掛けてるのかな

その結果がサブタイトルのSpring has come true?
本編の内容を悟らせないように忍ばせてるあたり
凝ってるタイトルだなーと勝手に想像したり

本編中で狂うほどの膨大な時間が流れますが、
本当に春は来るのか?と葛藤するシーンが多くあり
そういう意味でもture ?は必要だったのではないかなとか

エンディング後にタイトルから不安の青色が消えて桜色一色でタイトルが
  
 はるまで、くるる。
 Spring has come !

となり、長い時間の果てに春が来たことで
サブタイトルから ture? が消えて見えない所でも春が来る演出が凄く印象深かった


どうでもいい事
コレやって何故か5億年ボタンを思い出した