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mimimi34さんのましろ色シンフォニー SANA EDITIONの長文感想

ユーザー
mimimi34
ゲーム
ましろ色シンフォニー SANA EDITION
ブランド
ぱれっと
得点
90
参照数
744

一言コメント

とてもよかった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

12年前の感動をもう1度体験することができました。最高の作品です。
まず、私はましろ色シンフォニーが大好きな人間なので、この作品が面白いかどうかと聞かれれば100点満点の最高の神ゲーだと言いますので、そこは置いておいて。それを前提に本作のレビューを下記に記載したいと思います。

●追加シナリオについて
基本、元のシナリオを尊重した追加シナリオとなっており、とても素晴らしい内容となっています。
元シナリオと元シナリオの間で省略されていたであろう紗凪の一面を見ることができる そんな追加シナリオです。
元の良さ、素材の良さを大事にした ファン層に優しい内容となっています。これには信者も思わずにっこり
クリア後、更にアフターストーリーという形で追加ストーリーを楽しむことができますが、こちらも元シナリオからの延長線上となっており、基本全ての追加シナリオは何かしら元のシナリオ内にあった出来事から派生している内容になっていて、突拍子もない様な内容になっていません。

●声について
何せ10年以上も前の作品で、リメイク作品 こういった形の販売方法は様々見てきましたがどうしても声優さんの声が変わってしまう。よくある事です。
ただ、本作ほヒロイン紗凪の声には変化をほぼ感じない。
まず、シナリオの切り替わりで声が変わると あ、ここ追加シナリオだな。ってなったりするんですが
本作品はとりわけ紗凪が喋るシーンに関してはそれを感じさせない。
これに関してはあっぱれ声優さんと言わざるを得ません。あの違和感で、結構萎えちゃうんですよね・・・
というわけで、そういった違和感を感じやすい方にもおすすめのリメイク作品です。

●ちょっとしたワガママ
このゲームに対して、思う箇所は多々あります。
まず、何故ましろ色シンフォニー「Love is pure white(以下本編)」と「sana edition」という形で販売を分けたのか。
理解しかねます。そもそも、何故初代ましろ色シンフォニーで紗凪というキャラクターに人気が集まったのか
それを理解していない。 紗凪に人気が集まったのは、みう√での紗凪の健気さをプレイヤーが見たからです。
なので、そもそも「本編」と「sana edition」という形に分けてしまうのは、紗凪というキャラクターを語る上でありえない演出?販売方法?だと言えます。psp移植版の「mutsu-no-hana」ではしっかり本編のヒロイン+紗凪+結月(今回は出番なし)という形での販売だったのに、なぜできなかったのか。
まぁここに関しては演出の問題というよりかは、お金の問題になってきそうなので、1ファンのただのワガママです。
ぱれっとからしたら、どっちも買えやって話ですね。

あと、これは重箱の隅をつつく様な内容にはなるのですが、追加シナリオの順番に矛盾があります。
もう少しよく見てほしかったですね。

●まとめ
元シナリオをとても尊重したリメイク作品らしいリメイク作品でした。
ましろ色シンフォニーを今までプレイしたことがある方も、無い方も、ぜひプレイしてみてほしいです。