思っていたよりできのよかった作品。杏奈ルートは必須。
体験版部分ではヒロインにやたら仰々しくて思わせぶりな言動が多かったので、風呂敷広げすぎて畳むときに肩透かし食うんじゃないの?なんて思っていましたが、杞憂でしたね。
たしかに思っていたことほど重大な事態が起こったわけではなかったのですが、ヒロインがそこにいたるまでの心情が結構しっかり描かれていたので納得できました。
攻略推奨順は詩、ノノ、ヒナ→伊織→杏奈といったところでしょうか。杏奈はどうせ他4人のルートをクリアしないといけないので当然ですが
話の核はもちろん杏奈ルートです。他ヒロインの話の重要性としては伊織>詩>ノノ>>ヒナといったところです。自分は詩→ノノ→伊織→ヒナ→杏奈の順でクリアしました。
杏奈除くヒロインの話はシナリオゲーというよりはキャラゲー的側面が強いとおもいます。各ヒロイン(特に伊織と詩)の話を下地に核となる杏奈ルートの話が展開されるのでしょうがないかんじもしますが、これは個人的には杏奈を気に入ったのでぜんぜんありですね。
双子に関しては本筋からだいぶずれているので評価しづらいですが
お気に入りは伊織とやっぱり杏奈です。
伊織は完全に毒舌キャラで、これでもかってくらいいちいちちゃちゃをいれてきますが、レインを彷彿させる井村屋さんボイスのせい(おかげ?)でしょうかとても心地よかったです。母親も美人ですしね。
杏奈はなぞの女をやってた頃もかわいかったですが、懐いたころやいちゃいちゃしているとこの破壊力がはんぱなかったです。最初から最後まで一途なところもグッときました。というかいったいいくつ属性あるんですかね彼女。
あと詩もマスコット的にはかわいかったですね。成長した姿がどストライクだったのであの姿で攻略できなは残念・・・当たり前だけど
ネタバレとして、最後のシーンは悲劇的なのかハッピーエンドなのか、両方の側面がありますが、そこにいたるまでの経緯や現在と未来の妥当性を考えるとやっぱりハッピーエンドなんだろうなととても感慨深く思いました。想いがつながったといったところでしょうか。
光源氏を主人公にやらせるわけにもいかないでしょうし(笑)
杏奈ルートでこうであったらいいなということを言えば、陽一に会う前の杏奈がどんな状態だったのかをうまく具体的描写していればより杏奈の気持ちを感じることができたんじゃないのかなということですかね
あと母親と詩(大)といちゃいちゃできたらなぁ・・・なんて
地雷でなく無難なキャラゲーならいいやと思って買ってみましたが、予想を上回るできでなかなか満足できた作品でした。