ここまでガッカリした回数が多い作品も珍しい
読んでいてガッカリする回数が本当に多かったです。
【主人公】
主人公のうっかりミスや不用意な行動によってシナリオが展開するパターンが多すぎる。
シナリオのための性格行動づけって感じで不自然。
人間味を感じられないことが多々。
【ルイ】
兄に身代わりを頼むという主人公女装の女学園潜入物ではありきたりなプロローグも
客観的に見ると考え方が一般人のそれとずれているんですよね。
ただ、この作品全体で主人公女装の要素が活かされてないので設定の不自然さが余計に目立つ印象。
主人公勘当の件は、個人的にルイの印象を悪くしました。
ギャグなんだかアクセントにしたいんだか……。
【アン】
性格はそれほど気になりませんでした。
ただ、このルートでは主人公(=生徒会長)の贔屓が目に余る。
それに、あまりにも唐突な展開と厳ついメイドのだだ滑り感が酷いです。
このルートを1番目に読んだものだから、早々に ああこれは失敗したかなーと。
【アトス】
汚部屋での件とその後の対応はドン引きしました。
関係無いけど全員での掃除を強要したアラミスの印象も若干悪くなりました。
鉄仮面登場からの流れも正直ドン引き。
その後の展開は茶番にしか見えませんでした。
【アラミス】
読んでいて一番気がラクだったルート。
ただ、性格はまだしもキャラデザインをあまり好きになれなかったです。
名前の話は確かにおかしい。
ミレディは地獄に落ちるべきである。
【ポルトス】
ルイに怪我を負わせてしまった事を、もっとシナリオに絡めて欲しかったです。
性格及びキャラデザインは好印象。
ルートに入ってからの序盤はちょっと茶番。
怪力キャラっていうのはそれほど上手く活かせられてない印象。
小石を主人公に投げて、顔の横を掠めて、頬が切れてたっていうギャグ(?)パート。
面白くないし、悪い意味で現実に覚めさせる感じで微妙でした。
ミレディは地獄に落ちるべきである。
【ロシュフォール】
目立たない噛ませ役。
特に印象無し。
ある意味サブ枠らしいサブキャラ。
【リシュリュー】
ミレディの悪行を裁ききれていない時点でこいつも同罪である。
他の良い要素はこの一点のおかげで全部吹っ飛びました。
ていうか良い点もそんなに無いんですけどね。
【ミレディ】
ミレディは地獄に落ちるべきである。
これほどまでに、やることなすこと全てが腹立たしいキャラというのは
今までプレイしてきたエロゲーの中でも珍しいです。
まぁ、ミレディの悪行をシナリオの展開の機転に利用しすぎなんですよね。
そう、あまりにも過度に同じテンプレを使いすぎです。
そう言う意味でシナリオライター達の責任も大いにあると思います。
【その他、シナリオに感して】
前記したけど、主人公のうっかりミスが多すぎます。
決められたプロットに沿って行動させられてる感がとてもとても強い印象。
また、主人公の女装潜入がバレたシーンと、そのあとの対応が全てのルートで薄っぺらいです。
そしてその後は、他の作品であれば女装をシナリオに絡めてくるところですが
この作品はテンプレのミレディ展開ばかりでイライラ。
このせいでこの作品のウリである女装潜入要素が薄い。
ほんと何がしたいんだこの作品。
「甘い日々の終わり」で急展開を迎えるのがこの作品の仕様ですが、
これもテンプレ感を酷くさせる一つの要因だと思いました。
イチャイチャはあとこれだけしかないんだなって分かってしまいますし、その数も少ない。
途中から作品にのめり込んでいない時点でもう作業ゲーに近いものになってしまいます。
最後のルイルートは全てのルートを含んでいるような展開になるんだけど、
ってことは4人とは恋人になってんの?なってないの?え、どういうこと?
って思いながら読んだので、あまり楽しめませんでした。
そして騒動の発端はまたしてもミレディ。地獄に落ちろ。
期待していたよりも面白くない出来でした。
エロは尺がかなり短いです。
ていうか行為を致す場所もなんだかなぁって印象。
主人公に向かって「お前本当は男だってバレたいんじゃねぇか?」
って言いたくなりました。他の人と遭遇しそうな場所でやりすぎです。
それと普通にぶっかけまくってますけどニオイで気づかないもんですかね?
まとめ。
ほら、世の中には行動の一つ一つがどこかしっくりこなくて見ていてストレスがたまる人
って居るじゃないですか。私は聖人君子じゃありませんので居るんですよ。
全てのルートで共通して言えることは、そんな感じの文章と展開。
全体的に茶番気味で、その度合いが薄くなるか濃くなるか~っていう感じ。