音楽の取り扱いがキラ☆キラと違うので注意。
キラ☆キラと違い、隠喩や物語手法・題材としての(文学性の一発露としての)音楽ではなく、音楽や音楽に関わる行い、雰囲気といったものをメインテーマに据えている。キラ☆キラが芥川賞や三島賞の対象なら、本作は直木賞の対象。
そのため、たとえばサッカー小説がやはりサッカーに全く興味がないと楽しめなかったり、筆者のサッカー論と考えが合わなければ楽しめなくなってしまうように、音楽の好みによってこのゲームの好みが左右されると思う。小説ではなく、音楽そのものも読者の想像に任すことなく作り手側から実物を提示できるゲームというメディアであるだけに、より一層この傾向は顕著になってしまう。
結局、僕は、キラ☆キラは曲の好き嫌い如何に関わらず物語そのものを味わえた反面、本作では劇中曲がこれっぽっちもロックだと思えなかったので、このゲームそのものもロックに思えなくなってしまった。
作りとしては、とても良く出来ていると思う。
自分としては、おまけと言われるりむや弥生ルートの方が、そうした音楽のしがらみがなくキャラを描いたストーリーだった分、すっきりと楽しめました。
とかなんとかいって…、
milktub ファンの自分ですが、今回の曲と歌はちょっと好みに合わなかったのが痛い!!。曲か、あるいはこのバンドをやる雰囲気のどちらかに感情移入できないとこのゲームを楽しむのは辛いと感じましたー…。残念!