オルタネイティブへの導入部分にすぎない作品にもかかわらず、十分楽しめてしまうのはすごいというか贅沢というか。欲を言えばオルタネイティブと合せた完全版として出してほしかった
この作品はエクストラとアンリミテッドの二本立てとなっています。
エクストラ編
続編である「マブラヴ オルタネイティブ」の登場人物の紹介や相関関係を説明するプロローグ的な位置づけですね。
伏線もいくつか張られてますが初回プレイ時にはまったく気づきませんでした。
純夏・冥夜ルートは終盤まで共通になっており、
このルートをプレイしないとアンリミテッド編にはいけません。
また「マブラヴ オルタネイティブ」でも関わりの深いルートなのでプレイ必須です。
アンリミテッド以降へと続く導入シナリオといった感じでしょうか。
ドタバタ学園ラブコメで明るめの話ですね。
一方委員長・彩峰ルートは若干鬱展開のある暗めの話ですが
導入といった意味合いが薄いためか、
こちらのほうがしっかり完結した印象を受ける内容になっています。
個人的に好きなのは純夏・冥夜ルートですが
委員長・彩峰ルートの方がシナリオとしてはおもしろいのではないかと思います。
アンリミテッド編
目覚めたら地球外生命体(BETA)と戦争をしている世界だったという場面から始まります。
最初はハァ?なぜこんなことにという思いでしたが、
実はここからが本当のマブラヴのスタートですね。
エクストラがプロローグならこちらは前編といったところでしょうか。
並行世界1回目です。
学生気分そのままにこんな世界に来てしまい、いきなり軍隊に入るわけですから
最初は隊のお荷物扱いでただ流されるままに生きていくことになります。
また訓練兵のため実戦出撃はないのでBETAも出てきません。
というわけで「マブラヴ オルタネイティブ」に比べて悲壮感や使命感にとぼしいため、
全体的におちゃらけた明るめのエクストラに近い感じの雰囲気です。
ただしエクストラと違い純夏が登場しません。
明らかにメインヒロインと思われる純夏がいないのがすごく不思議でした。
その理由は「マブラヴ オルタネイティブ」で明かされることになりますが。
最後も全員同じBADENDのような終わり方になっているのも同様なので、
この作品単体では完結していません。
「マブラヴ オルタネイティブ」とセットでプレイする必要がありますが
続きが気になって仕方がないくらいに楽しめました。
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