大切な彼女がモノ扱いされる理不尽さへの怒り&興奮
催眠といっても孤島の学園で何人もの競争者に催眠能力がばらまかれた上での能力の奪い合いなので、いきなりクラスの女子全員性奴隷にしてやったぜヒャッハー！なことにはならない。
いちおうバッドエンドは乱交シーンも多々あるが、たいてい催眠にかかって違和感覚えながらも異常だと気づけない場合が多いので、体の自由だけ奪われての阿鼻叫喚の乱交みたいのはなかった。
逆に、能力所有者たちは互いに能力を持っていることを悟られないように、コソコソとイタズラを重ねていくので、気づかないうちに処女をなくしてたとか裸で走り回ったとかいう不気味な噂が飛び回るサスペンス感を味わえる。
お手軽なエロシーンの詰め合わせではなく、シリアス寄りな展開のなかで大切な女性が犯されてしまうというシチュエーションを求めている人には感じるものがあるかと。
システムに関して言えば、寝取られルートが本編の主人公視点と本編後のヒロイン視点で完全に分かれてるのはやや不便だった。
各ヒロインの寝取られルートは本編の主人公視点ではヒロインに何が起こってるかわからず、ヒロイン視点の「告白」でその裏側の淫行が明かされるという構成になっているが、結果として主人公視点でのエロシーンが減ってしまい、ほぼヒロイン視点の前フリにしかなっていないと思われたので、ちょっと間延びした感じがした。
主人公視点でヒロインほったらかしてがんばる描写ももう少し盛り上がる展開ならよかったが、純愛ルートと比べるとやる気が空回りしたり油断したりしてしまうルートなので、やはり薄く感じる。
さらにいうと、「告白」というのは誰に告白してんだ？というのも微妙にひっかかった。
とはいえ全体的には満足。