「催眠遊戯への招待状」とありますが、ロゴをよく見ると「催眠」より「遊戯」が強調されていたりします。そこがポイントだったとは!
昔のエロゲーは専門分化(?)が進んでおらず、雑多な性癖が1つのゲームに詰め込まれてるのも多かったです。
近年はそういうのは減ってきたと思いきや、久々の性癖詰め込みエロゲーでしたね。
「F/M催眠」要素は無いわけじゃないのですが、主人公があまりにも暗示にかかりやすすぎるため、とてもついていけませんでした。
サブタイトルに「催眠」とついているのですから、もうちょっとこってりしたF/M催眠のシーンがあれば良かったのですが。
自分は催眠音声などでずっぽりドライオーガズム出来る猛者ではないので、なんとなく雰囲気さえそれっぽくなってたら満足できるんですけどね。
全体的に貞操観念が非常に緩く、ホイホイと乱交しちゃうような世界なので、寝取られ要素があっても深刻なものにはなりえません。
麗華姉妹は高級風俗嬢なのでそれで良いのですが、妹ちゃんはそれでいいのかー!だめだー!説教ー!!
「やらせてくれー!」と土下座されると「い、一回だけなら・・・」と思わず了承してしまうような女の子は好きなので、個人的にはこのゲームを作った人と好みが一致しそう・・・
ソフトMシチュから入り、途中で怒涛の逆転モードに入るというのは、Mシチュ愛好家の大半に嫌がられるパターンです。
結末がどうなるかは書きませんが、「逆転含む」というだけでMシチュマニアの多くが離脱したことでしょう。
このゲームをプレー可能な層は「Mシチュも嫌いじゃないし、普通でもS寄りになっても平気だよ」という雑食タイプに限られてしまいそうです。
自分はまさにそのタイプなので普通にプレーできましたが・・・
麗華姉妹は、やはり高級風俗嬢である、というのが一番の特徴だと思います。
エロいことが好きで、Hテクがあり、貞操観念が緩く、客をよろこばせるのが好き。
男の嫌がるようなことはしないし、罵倒もあくまで「風俗プレイ」の一環です。
目玉のつりあがった、破壊的な真性のドS女ではないのです。
私もM属性はありますが、真性ドS女は好みじゃないので、何となく作者の好みはわかる気がします。
一方的な主従関係や、相手に猛烈なS性を求めないMシチュ、つまりファッションMとでも言うのか、微Mとでも言うのか、なんかそんな嗜好です。
ひとことでいえば、「風俗嬢とプレイ気分でHするのが好き」な人なら好みが合うんじゃないでしょうか?
サブタイトルに「遊戯」とついているのは理由があったわけですね。
このゲームに向いてるのは「貞操観念が緩い女の子が好みで、ファッションMだけどたまには攻めてみたりもしたい、寝取られっぽいのもちょっと好きな中途半端な嗜好の男」だと思われます。
個人的にはそれに極めて近い嗜好を持っているつもりですが、それでもこのゲームを絶賛するのは難しいなと・・・。
抜きゲーだからといえばそれまでですが、全体的に真剣さや執着心や落ち着きが足りなすぎて、それがエロさまでも侵食しちゃってるような感じがしました。
50万円とか100万円を取られないために、もっとケツに力こめていいんやで?
妹ちゃんを守るために、もっと必死になっていいんやで?
etc・・・
読んでいる方も、先に進むほどゆるいテンションになっていく感じでした。
ボリュームは4~5時間分ぐらい。
シーン回想は16シーン。
選択肢、分岐は一切無し。
CGは女性的な絵柄っていうか女性絵師ですよね、きっと。
CG、BGMに不満はなかったです。
麗華姉妹は次回作に再登場するみたい。
レビューであまり褒めてないですが、基本属性が近いのでたぶん私はまた買うでしょう・・・