まだ一周しかしてませんが取りあえず暫定版で。システムソフトの大戦略シリーズをベースにした戦争ミリタリーSLG。致命的なバグまみれだった前作と違い、今回はパッチなしでも普通にプレーできましたし、強制終了も一回も無かったです。大戦略系のゲームとしては、難易度が非常~~にぬるく、ライトゲーマーが対象だと感じました。プレー時間はそれほどかからないかも。シナリオは前作の方が断然良かった・・・
乙女たちの戦場シリーズは、1をプレイ済み、2は未プレイ。
大戦略シリーズは、近年は全くやってないです。かなり昔にやりました。
【システム】
システム面では、まずマップ画面が大きく進化した事がオールドゲーマーには印象的です。
なにしろ昔の大戦略は、真上から見たような味もそっけもない平面2次元マップでしたからね…
操作方法もわかりやすく、各種情報も見やすくなっていると思います。
そして、1周目が終わるまで大きなバグが無かった。
戦略SLGの愛好家としては、これだけでもある程度は高く評価したくなります。
なにしろ、エロゲでここまで本格的な戦略SLGを作ってくれる会社は、ほとんどありませんから。
ただし大戦略をエロゲにするために、このゲームではだいぶいろいろ簡素化されています。
前作(1)と比べても、ずいぶんライトゲーマー向けになりましたねぇ。
変更点は
・戦場マップが大幅に小さくなりました。
・同じマスに高度の違う部隊が同時配置できなくなりました。
・歩兵がどんなに消耗していても、首都だろうが大都市だろうが空軍基地だろうが、1ターンで制圧完了しちゃいます。
(確か、前作では首都の制圧に最低でも5ターン必要だったはずです)※コンフィグで変更可能
・ユニット数の上限がなんと80部隊!生産可能数がなんと99部隊!そして、ユニットの製造・修理費用が海軍以外、非常に安く、お金が余りまくり、ほぼ無尽蔵に生産できちゃいます。
人海戦術でいけば、どんなにまずい戦略でしても「負け」はまず無いでしょう。
一言でいうと「お手軽サクサクルール」という感じです。
難易度は、1周した限りでは非常に簡単だと感じました。
そして2周目は、まだやってませんが、1周目のデータを引き継げるので、ますますお手軽になると思われます。
2周目マップとして、少し敵の手ごわいマップも少し追加されているようです。
(まだ全部はクリアしていませんが)
ライト向けになりすぎて、戦略SLGのファンには、物足りない部分が多いかもしれません。
個人的に、大戦略の楽しみの半分ぐらいは「鹵獲」だと思ってます。
たとえば戦闘機でいえば、ファントムⅡとかイーグルのような、量産可能な見飽きた機体ではなくて、もっと性能が高く、見た目がかっこよい戦闘機を、敵から鹵獲してコレクションにしていく。
そして、自分好みの部隊を編成していくわけです。
その流れを書いてみると
敵がすごい強い機体(例:「F-22 ラプター」)で攻めてきた!
→うわぁぁぁこいつは強ぇぇぇ!!我が軍の被害は甚大だぁぁぁ!!
→なんとかしてこいつを鹵獲したいぜ・・・(愛の芽生え)
→あえて撃破せずに、無抵抗で撃たれて弾切れや燃料切れにさせたり、ギリギリまで削ったりする。間違って撃ち落とすのは厳禁!
→さんざん暴れまわった「F-22 ラプター」たんが空港に補給をしに向かう
→空港の裏手にこっそり隠れていた我が軍の歩兵が速やかにその空港を制圧!脱出できないように自軍の戦闘機が上空に蓋をする!ZOC発動!(ここ、興奮するところ)
→慌てた敵軍が、空港を制圧中の歩兵に攻撃してくる。耐えろ歩兵!頑張れ歩兵!(ここ、手に汗にぎるところ。クライマックス。)
→(1~2ターン後)空港を制圧完了!ラプターたんGET!! 鹵獲成功やったーー!!(ここ、大いに喜ぶところ。)
→戦闘終了後、ステータス画面をニヤニヤしながら眺める。射程6でステルスとか高性能すぎるでぇ…(ここ、ウットリするところ)
→次回作戦時、編成を考える。ぼくがかんがえるへんせいは、ラプターたんはステルス機なんだから、適したパイロットは回避能力に不安があり、火力の高い人材だろう…くれぐれも大事に使うんだぞ…(そして次戦へ・・・)
と、このような流れになるわけですw
私にとってはこの鹵獲作業こそが大戦略系SLGの一番の楽しみです。
ところが今作では・・・
・まだ敵が生産途中の機体まで鹵獲できてしまいます・・・
生産中のを鹵獲してしまったら、交戦なしに鹵獲することになり、敵があばれまわるのを苦労して捕まえる楽しみが味わえません・・・
・ステージクリア報酬として、上記の「ラプター」級の高性能機がポンポン貰えてしまいます・・・
タダで貰えた機体に愛着などわきません・・・
・1ターンで占領できてしまうせいで、上記の「耐えろ歩兵!頑張れ歩兵!」のドキドキが味わえません・・・(※ただしコンフィグで変更すれば旧仕様にすることも可能)
・鹵獲が簡単すぎて、あっという間にユニット上限の80機をオーバーして、売り払う作業が面倒です・・・
インフレすぎてありがたみが全くないです・・・
という感じで、プレーしてるうちに心はどんどん冷めていきました・・・
前作では、「タイフン」とか「グリペン」あたりの中級クラスの戦闘機でも、終盤までかなり貴重だったんだけどなぁ。
今作で、クリア報酬としてあっさり「ストラマ」とか貰えた時には「えーーっ!?」ってかなりびっくりしてしまいました・・・
・・・という感じになにやら力説してしまいましたが、「大戦略」系を初めてプレイする人のための導入編としては、いいのかもしれません。
バグもないし、画面は見やすいし、プレーもしやすいし、詰まることも無いと思います。
でも、大戦略をやったことがある人が、これをわざわざプレーする意味があるかというと、画面が綺麗なこと以外はお薦めできる点が無いかも。
【シナリオ】
シナリオは前作(1)の方が断然良かったですねー。
前作はミリオタ的な興味関心をひきつける内容が含まれていたと思いますが、今作はライターに軍事戦争物を書くための専門知識が全くなかったか、またはライト層読者のために専門知識を完全に封印して書いたかのどちらかです。
軍事戦争物は、ミリオタの猛者が書いた超絶オタク知識を読んで「うわー勉強になるなー」と楽しませて欲しいので、自分としては非常に物足りなかったです。
前作(1)は設定とか展開とか色々面白かったんですけどね。
今作のシナリオは全く面白くなかった・・・
といいたい所ですが、どうやら1ルートだけ裏ルートとして、「鬱」なマゾルートがある模様です。
鬱ゲー、マゾゲー大好きな自分としては、このルートをちゃんと済ませてから最終判断したいところです。
【エロ】
とりあえずスキップ・・・