うーん、面白いとは思うんですがロウルート１周でギブアップ。好みが合わなかったので主観点はもっと低いのですが、まぁ点数は甘めに・・・
難易度ノーマル、ロウルート、全部Ｓランク、115ターンでクリア、という感じでした。
３回ほど、拠点を占領できなかったターンがあったので、最速クリアよりは３ターンほど遅いはず。
VenusBloodシリーズはEmpireに続いて２作目。
Empireは確か75点つけましたが、Frontierでいくつか不満点が改善されていたので、点数は少しアップ、ということにしました。
良くなっていたと思うのは
・ＣＧのクオリティアップ
・武将ユニット偏重のバランスから、一般兵も活躍できるバランスになった
（むしろロウルートでは、ティルカなど一部の女神が戦力的に見劣りする）
・いろいろ戦略面で考えることが増えた。とくに編成をどうするか。
（Empireはもっとゴリ押しの単純なゲームだったと記憶してます）
・シナリオも、途中どうなるのかな？と気になる所があった。（ユミルが暗躍するあたり）
・女性型ユニットに愛着がわきやすい（セリフが頻繁に変わったりするので）
・程よい育成要素、レア装備蒐集要素
などがプラス面として挙げられます。
でも、個人的にはやっぱりninetail系列はいろいろ合わないなぁ、というのを痛感。
ゲーム面では
・エンカウントバトルがたったの１ターンで強制終了してしまい、しかも全オートで内容さえ見ることができないのが大きな不満。
内容を見たければ、メインバトルで手動で確認するしかないので、自分にとっては逆に非常に面倒でした。
（おそらく製作者は、フルオートでプレイヤーの負担を減らそう、と考えてこうしたんだと思いますが）
・Ｓランクを取るためのプレーだと、メインバトルは「トレハン」持ちを集めた編成にせざるを得ず、自由度が無い。
逆に、好きなキャラを使って自由にメインバトルを戦おうとすると大幅に効率が落ちてしまうのでジレンマに悩まされました。
トレハン持ちで固めないと、本当にゴミしか出ないからなぁ・・・
・１ターンで強制終了するエンカウントバトルがほとんどを占めるため、結局のところ「火力」の高さが全て、ということになってしまっています。
特に複数攻められた場合は、最初の敵を全滅させない限り「守る」ことさえできないのです。
つまり「防衛」においてさえ火力が第一なのです。
ninetail系列のゲームの作り方はいつも火力偏重だなあ、という印象。
このため、とにかく火力アップの方法を追求するほかありません。
自分はネットゲーム等でもアタッカー職はまずやらないタイプなので、このへんが好みとずれるんだろうなぁ。
さらに、火力が高いことによって戦闘回数までも減らすことができるので、それがコストダウンにもなっています。
こういうシステムを組まれちゃうと、もうヒーラー系は全く必要ないですよね。
盾役も、反撃によって火力貢献できる場合のみ採用、ということになると思います。
・女神を悪堕ちさせるのがテーマのゲームなのに、女神を悪堕ちさせることをちっとも楽しいと思えなかった・・・
まず、女神達の外見が、悪堕ちさせる前の方が好みだったということ。
悪堕ちさせることによって見た目が好みから外れていくので、悪堕ちさせるモチベーションが上がりません。
また、最初に女神達を従わせる際のエロは良いのですが、女神が主人公に従った後にまで、なぜさらに悪堕ちさせる必要があるのかが理解できませんでした。
女神達はみんな真面目に主人公側の戦力として良くやってくれているというのに。
もっと反抗したり裏切ったりしてくれないと、悪堕ちさせようという気になれません・・・
戦力としてさらに強くなる「かも」と説明されてた気がしますが、もっと悪堕ちさせるための強力な動機づけが欲しいですね。
じゃないと、「女神を悪堕ちさせることがデフォで好きな人」にしかついていけない話になっちゃってるのでは？
結局のところ、主人公の立ち位置が微妙すぎるのかなと。
凌辱物なら、主人公はもっと極悪の限りをつくすぜゲヘヘ！って感じの方がいいなぁ。
へたに正統派主人公っぽい格好いい所をアピールしようとするもんだから、何も悪いことしてない女神を凌辱する大義名分を見つけることができなかったです。
そういう面での説得力はとても大事なポイントだと思うんですけどねぇ。
一言でまとめると、「この主人公は一体何がしたいの？」という疑問が解けないまま終わってしまったという感じです。
「俺は女神を悪堕ちさせるのが生きがいなんだ！そのために攻め込むんだ！」ぐらい単純なバカ主人公の方がまだマシかなと。
エロが合わない以上、ゲーム部分で「Ｓランクが取れるような、火力の高い編成をどうやって組むか？」という一点に、課題が集約されていました。
エロゲとしてはかなり複雑なシステムなので、それを理解し、試行錯誤しながら、その課題をクリアしていくのは十分楽しく、面白かったです。
・・・が、１周を終えた時にはもう、２周目をやる気力は残っていませんでした・・・
まぁ好みが合わないとこういう感想になっちゃうのかな。