ErogameScape -エロゲー批評空間-

mezamashiさんの微少女の長文感想

ユーザー
mezamashi
ゲーム
微少女
ブランド
たぬきそふと
得点
95
参照数
1787

一言コメント

「少交女」を気に入ったのでさかのぼってプレイ。やはり「ロリコンじゃないエロゲーマーがロリコン気分を味わう」には最高のゲームだと感じた。近年やった抜きゲーの中では最高評価。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

【変態主人公について】

主人公はどうしようもない変態で、この主人公に耐えられるかどうかが、ある意味一番の難関である。
とにかく覗き魔。プール、更衣室、トイレ……。彼に侵入できない場所は無い!
そして早漏!オナニスト!下着にぶっかけ!ダメ教師!

だがこのゲームで、主人公は変態である必要がある。
「ロリコンじゃないエロゲーマー」に、「ロリコンによるロリの見どころ鑑賞ポイント」を教えないといけないからだ。
「ロリコンによるロリコンのためのロリゲー」なら、わざわざ改めて解説する必要など全くない。
上級者同士のハイレベルな阿吽の呼吸で通じ合えばいいのだ。
でも、『少交女』や『微少女』は、基本的な仕組みからしてロリゲーではないのである。

人類の中でも最底辺に位置すると思われる、ダメ主人公。
だが、その主人公が美少女たちとラブラブになって、お付き合いをするようになる。
私は、エロゲーやってて「なんでこんな奴がモテるんだよ!納得いかねぇ!」という展開は嫌いなのだが、『微少女』に関しては全部納得することができた。
キャラ別の感想のところにそれを書こうと思う。

3人の女の子キャラは、「中○生」っぽいのが2人と、「合法ロリ」の保健の先生だ。
「少交女」の柚ちゃんのように初潮もまだのような子がいない分、ロリコンじゃないエロゲーマーにとってもかなり敷居が低い。
入門編、導入編といったところか。
逆に、ロリコンのためのロリゲーではないから、その道の猛者たちにとっては物足りないのではなかろうか。


【珠希】

ぱっと見は生意気盛りだが、実はとても素直で純粋な、かわいらしい子。
スポーツ万能で、小麦色の肌に日焼け痕、肌に張りがあって少し筋肉質に描かれてる。
二次元の世界では、「スポーツやってる女の子」「女戦士」などといっても、アスリート的な肉体美などは、CGには全く表現されずに無視されてしまうことがほとんどだ。
結局のところ、女性の体に「柔らかさ」を求める人が大多数なのだろう。
「スポーツ少女」珠希の描かれ方は、100%満足とはいかなくとも、かなり嬉しかった。

エロに興味津々な珠希はオナニー大好きなので、オナニーシーンが充実していた。
女の子のオナニーシーンは大好物で、それだけでおかずにできるので、まさに俺得。
本番やる前から、これだけおかずに困らないゲームも珍しい。(私的には)

珠希にエロいことのやり方を教育し、エロいことに夢中になったところをセックスやり放題。
「こんなことしてたら……あたし……エロバカになっちゃうよぉ……」のような可愛らしいリアクションは100点満点!!

エロを需要していた珠希に、エロを供給した変態主人公。
性欲過多に悩む珠希に、性欲過多な女の子大歓迎!の変態主人公。
とても相性が良く見えるし、珠希が最初から求めていたということが、プレイヤーとしての罪悪感を薄れさせてくれた。
(逆に、罪悪感にハァハァしたい諸兄には物足りないのかもしれないが、まぁこれは初心者向けということで・・・)

抜きゲーとしてほぼパーフェクトな仕上がりに、大満足できるルートだった。


【京花】

個人的には一番ツボに来なかったルート。
「小悪魔」タイプということで、ちょいSっぽく攻めてくるのを期待したのだが、期待外れだった。
なぜそうならなかったのか考えると、京花は「自分の魅力に男が欲情するのを感じて、自分も欲情する」という特殊性癖を持っていたからだ。
要するに、京花自身も露出タイプの、立派な変態ちゃんだったのである。
京花ルートでは、この変態性が前面に出すぎて、「小悪魔」「ちょいS」などの小属性は、吹き飛ばされてしまった感がある。

京花と主人公は、「見られて感じる変態」と「見て感じる変態」だから、どう見てもベストカップルだ。
ただ、個人的には京花の変態性にあまり魅力を感じなかったので、ふたりでお幸せにね……程度にしか思えなかったが。

京花ルートで隅に押されてしまった「小悪魔」「ちょいS」属性は、『少交女』の絢音において、見事に開花することになった。
『少交女』の前に『微少女』をやっておけば、もっと胸熱になってたな・・・


【ハルナ】

きたーーー!! 合法ロリ!! 個人的ストライクど真ん中!!
日本人とフィンランド人のハーフ! 
「ハルナ・アルトネン」って名前がもうやばい!!
ああ・・・二次元はすばらしいな・・・こんな素敵な理想生命体を創造できるとは・・・
CVも、たぶん桜川未央だと思うが(←後で下の欄を見たら合ってたみたい)、とても良かった。
見た目も最高だが、性格も最高。立ち絵の表情変化も最高。
キャラ設定の時点で、100点満点で120点オーバーの最長不到K点越え!!

しかも合法ロリの素晴らしいところは、中○生と違って、堂々と口説いて堂々とお付き合いができる!!
もう隠れて覗きをしたり、寝てる隙にオナニーしてぶっかけたりしなくていいんだよ変態主人公!!
さあ正々堂々とハルナ先生にアプローチしようじゃないか!!
・・・・・・と思ったら、主人公の変態さは筋金入りで、相手が合法だろうが、やる事は何も変わらないのであった・・・
私は序盤の時点で「ハルナ先生は俺が守るぞこのやろー!」モードになってたので、主人公の変態ぶりにドン引き・・・

ハルナ先生は、あまりにも体がちっちゃすぎるので、保健の先生なのに大人としての正常なセックスができそうもないことを悩んでいる。
そこで主人公と一緒に頑張って、オマンコを拡張しよう!という話の流れになる。

最初は「なにそれ!?なんとふざけたエロゲ展開・・・」と思ったのだが、とんでもない。
ハルナ先生は、真剣そのものなのだ!!
指一本入れただけで、涙を流して痛みに耐えるハルナ先生のCGは、エロゲをそれなりの本数やってきたつもりの私に、絶大なインパクトがあった。

初体験のときの、「不安に怯えるハルナ先生」→「痛みに涙をポロポロ流しながら歯を食いしばって耐えるハルナ先生」→「苦しさに耐えかねて絶叫するハルナ先生」→「終わったあとの安心しきった抜け殻のような表情のハルナ先生」の4枚の差分CGは本当に素晴らしかった。
(テキストの描写はあまり痛そうじゃないんだが・・・)
最近のエロゲは特に、膜も破れてなかった処女が初Hから気持ちよくなりすぎだと思う。
子供みたいな未成熟な体の女の子なら、余計に「初セックスは重労働の苦行」なのが当然だし、それすら書いてくれないようなエロテキストは読んでいても白々しい。
ハルナ先生の初Hシーンは、おかずにはできなかったが、久しぶりに「良い初HシーンのCG」を見たなぁ、と感じた。

初H以後も徹底して、ハルナ先生の挿入系のCGは痛そうな、苦しそうな表情で描かれていた。
一枚、また一枚、CGを見るたびに、絵師の執念がこちらにも伝わってきた。
話が進み、最後のHシーン。
背面松葉崩しのような特殊な体位で、主人公がハルナ先生の髪を優しく撫でながらHをするCG。
ここで初めて、ハルナ先生が痛みに耐えるのではなく、感極まったような、女の悦びを感じてるような表情になる。
「せんせぇとこんな風に感じあえるように、頑張ったからぁっ!!」というセリフには、抜きゲーやってて不覚にも泣きそうになった(笑)
そして、ハルナ先生の天使のような素晴らし過ぎる人柄にふれ、なんと変態主人公が浄化され、まともな人間になっていく!!
ここか!?ここでか!!? Hシーンの途中でか!?
こんないい話の「抜きゲー」は初めてだ!感動した!
一番いいシーンをHの途中に持ってくるとは。

「泣きゲー」「燃えゲー」のエロくない紙芝居に、なぜみんなやたら高得点をつけるのか、いままで正直ピンとこなかった。
ここは「エロゲー」批評空間なのに。
だが今ならわかる。人は感動したら点数を上げたくなる生き物なのだ。
「イイハナシダナー」の効果は絶大だ。
私は、『微少女』に、抜きゲー史上最高点を差し上げたいと思う。

でもハルナ先生は天使すぎておかずにしにくいんだよな・・・
珠希のオナニーシーンが一番おかずに使いやすい俺って・・・

すっかりたぬきそふとの信者になったので、「めばえ」は発売日買い決定。