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merunoniaさんの流る星 -a Wish Star-(Steam版)の長文感想

ユーザー
merunonia
ゲーム
流る星 -a Wish Star-(Steam版)
ブランド
NANACAN
得点
84
参照数
333

一言コメント

公式パッチによりR-18にできます。『小さくて可愛げのある超絶美少女』である、カミサマ(銀髪赤目少女)のミコトちゃんとひたすらイチャラブゲー。ななかまいさん&小倉結衣さんによる、表情がコロコロ変わる可愛さでずっとニヤニヤしてました。シナリオ面も、シリアスパートがコンパクトにまとまっており、いちゃらぶゲーとして見れば下手にグダグダしてしまうよりよっぽど良かったかと。とても楽しかったです。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

前半ネタバレなし感想
後半ネタバレあり感想

『わたしは小さくて可愛げのある超絶美少女』
『あなたの彼女になりにきた』

ななかまいさんのサークル『NANACAN』による
流る星 -a Wish Star-がsteam版で先行販売されました。
(後日、パケ版が発売予定)
https://store.steampowered.com/app/3034450/_a_wish_star/

steam上では全年齢版となっておりますが、公式サイトからR-18パッチを当てることで、『後日追加談(Hシーン)』が追加可能です。
ただ公式ツイートによると、パケ版用の演出強化パッチがまた次週あたりに来るそうなので、そちらを待つのもありかもしれません。

で、早速の作品の感想ですが、『ミコトちゃん可愛かったーーーー!!』に尽きます。
とろっとろのいちゃらぶゲーでございました。
ヒロインであるミコトちゃんは『銀髪×赤目』の小動物的な美少女ヒロイン。
最近だとGINKAのギンカや、ATRIのアトリちゃん(とは違うか)に近い感じでしょうか。
口癖が『むんっ!』だったり、表情がとにかくころっころ変わるのがずっと可愛い。照れ顔から、むっとする顔、恥ずかしがる顔からもう全部が本当に可愛い。

『優しいカナタ(主人公)は好きだけど、意地悪するカナタは嫌い!
 ちょっと言い過ぎた。意地悪なカナタでも嫌いにはなれない……』

可愛すぎかーーーーーー!ってほんと何度なったか。
最初から主人公の彼女になりに来たというお話なだけあって、『主人公LOVE』なのが本当に微笑ましくて、もうずっとニヤニヤしていました。

ただし、Hシーンはアフターストーリーに追加される形で用意されている形式なのでそこが評価が分かれ目だとも思います。Hシーン自体は、メイド服からお風呂で一緒にイチャイチャまで、4つ用意されており、量的には満足できるかと。
ヒロインとイチャラブが楽しみたいと思うなら買って損はないかと思います。
ただしお姉ちゃんにはHシーンはない(無慈悲)

ななかまいさんと言えば、『ピュアガール』はじめとするガールシリーズや、グリザイアのSD絵等が代表作でありますが、今作ではこの可愛さの魅力が詰まりに詰まった作品なのがとても良かったです。
さらに声優には小倉結衣さんなのもあって、とても良く似合っておりました。
キャラゲーという方向で最初から最後まで満足でした。

ただ強いて言うなら、設定面があまり弄れないのがちょっと惜しいかなという所。
テキスト送りによるボイス停止を解除できなかったり、あともうちょっとという所がありました。
あとは、シナリオゲーではないので、シナリオで期待するとあっさり目です。


※以下からはシナリオ面に触るので、ネタバレあり感想です。





シナリオで行くと、シリアスパートはあっさり目。
お姉ちゃんであるあかりさんの病気の事が発覚して、願い事を叶えることができるミコトちゃんにより『どのようなことを願うのか』によってシナリオが分岐するお話でした。
そこまで凝った設定ではなく、解決まではあっさり目でしたが、自分はむしろこれで良かったと思います。今作品はミコトちゃんの可愛さがふんだんに詰まったいちゃらぶゲーの楽しさのなかで、下手にシリアスでぐだぐだされるよりはよっぽど良かったと思います。王道的なお話で、起承転結でコンパクトにまとまっており、お話としてもとても綺麗でした。

また、1周目と2周目で願い事が変わるちょっとしたギミックも結構好きなんですよね。
1周目だと『お姉ちゃんの病気を治すこと』。でもこれだけだと、ほんとうの幸せを叶えることが出来ない。
だから、2周目で選ぶことが出来る、もう一つの選択肢の『笑顔でいられること』という願い事によって、3人で幸せになれる結末がとても好きです。
そして最後『あなたの彼女になりにきた』と笑顔で再会するシーンがもうもう本当に可愛かったです。ハッピーエンド、とても素敵でした。


○まとめというかそれ以外の余談
いや本当に可愛かった―――ー!(n回目)に尽きます。
ずっとニヤニヤしっぱなしでした。
他作品を出すのはあれなんですけど、GINKAのシリアスグダグダ感がすごい辛かった自分にとっては、『GINKAの最適解がここにあったんだな……』って思わずなりました。それくらい良かったです。

もちろんヒロインの可愛さが全面で良かったですが、お姉ちゃんだったり主人公とのやり取りもすごい楽しかったですね。
お姉ちゃんが、イラストレーターの職業なんですが、このイラストレーターあるあるが、作者さん経験談っぽくて面白かったり。

また、他にも、作中ではおしっこ冷やし中華がネタにされていたりするのが、ピュアガール等とかを思い出して笑ったり。と思ったところの最後のHシーン(?)の締め方が『やっぱりおしっこかーい!』ってなったりしました。

美少女ゲーならではの『絵の可愛さ×声優さん×いちゃらぶテキスト』の魅力が全開でした。とても楽しかったです。

ありがとうございました。