大学生主人公による演劇サークルが舞台のミステリー恋愛ノベル。まだ序盤のヒロイン√ということもあり、主人公の奥底にある真意が不明な所もありますが、R-18ならではのシナリオがとても面白かったです。18禁仕様のガラスの仮面のようなお話でした。と思って後半あんなん不意打ちは脳が壊れるのでやry。
※最初からネタバレ全開の感想です。
ヒロインとしては3人ということもあり、そのうち一人目となる今√。
序盤~演劇サークル合宿のお話までは、よくある恋愛ノベルという流れであって、ヒロインたちがとても可愛く、ラブコメのような面白さがありました。
主人公を中心に、先輩ヒロイン(真百合・夏美)や、同じ新入生であるせっちゃんこと節子と過ごしながらも、好意を寄せられているのが分かるような描写にニヤニヤしつつ。
まるで4角関係の雰囲気になりつつも、どのヒロインと近づくのかというような共通√の面白さでした。
またライターさんのテキストがとても読みやすく、ヒロイン自体の可愛さがとても練られているので、その部分がとても楽しかったです。
(えっちシーンもスチルも踏まえて、とてもえっちry)
こうした楽しさも踏まえつつ、主人公には、最愛の姉を亡くしたという薄暗い過去もあり、執念をも感じる中、主人公が何を目的としているのか、というミステリー部分をほのめかすような面白さもありました。
とここまでが前半の感想なのですが……。
後半、せっちゃん√の感想として。
いやここまでまるで『寝取らせ物』のような感覚を味わうとは思わないじゃん~~~~~~~~~~~!!!
主人公が脚本家という事もあって、自分の最愛の恋人(=せっちゃん)を、相手役である宮田に、目の前で恋人のように振る舞われるあの描写よ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
新人公演の前には、せっちゃんと主人公が愛し合って、「公演の練習が本格的になったら、演劇の役になり切って別の人間の恋人になってしまうから」という流れからの、ロミオとジュリエットの流れが「そのためのロミジュリだったのかよ~~~~~~~!!」って叫びました。
そこからはもう、前半部分のせっちゃんが可愛いという反動で、心が阿鼻叫喚でした。
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いや君が始めた物語だろってセリフになるんだけども
く、苦しい……せ、選択肢が苦しいよぉ……
いやcontrol むしろR-18版ガラスの仮面か……?
もはやこちらのSAN値はぐちゃぐちゃなんだが……??
だ、誰か……誰か……
寝取らせ物のRー18同人誌を読んでいる気分になってきた
不意打ちに脳がこわれちゃうよぉ~~~~~
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とかもうもうさ……。
いや主人公がむしろ望んだ脚本の結果なんですけどさ……。
まさか不意打ちで、寝取らせ物を読まされるような感覚になるとは思わないじゃん……。
脳が壊れるじゃん……。
演劇のためならもう役にとことんなり切るあの感じ、ガラスの仮面を思い出しました。
ただその流れも、主人公にとっては最愛の姉を亡くしたことによる復讐の一環ということもあり、どうなるか……という公演最終日。
せっちゃんの場合は、あえて演劇の展開がハッピーエンドになることで、主人公が人の道を踏み外すのを阻止する展開でした。その後は、せっちゃんと二人で幸せハッピーエンド。
寝取らせなんてなかったんだよ……。当然だろ?(何食わぬ顔)
というせっちゃん√でした。
いや~~~~~~色々壊れましたけれど、面白かったです。
ほんとテキストが上手なのが一番良かったと思います。
展開も飽きさせないほどにテンポも良いし、演劇の内容も面白かったし。
読んでて楽しかったと思います。
せっちゃん√ではある意味、主人公が何も復讐を果たすことなく『救われてしまった』√なので
他√ではどう魅せてくれるのか楽しみです。
以上です。
ありがとうございました。