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merunoniaさんの戦国†恋姫EX参 ~毛利家の絆編~の長文感想

ユーザー
merunonia
ゲーム
戦国†恋姫EX参 ~毛利家の絆編~
ブランド
BaseSon
得点
80
参照数
1987

一言コメント

EXシリーズ3作目となる毛利編。本編以来となる、梅や小波といった懐かしいキャラ達に久々に出会えたのが一番楽しかったです。詩乃さんのメインヒロインっぷり。新キャラは刺さらなかったものの、様々なキャラが活躍するお話としていつもの戦国恋姫でした。次作と繋がる最後の引きが『そうきたか』という物だったので、次回作を楽しみにしています。※追記 今回から『Mキー』でマップ確認機能があることにプレイ後に知りました……。めちゃくちゃ有能じゃないですか……。やるやん……。。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

※前半ネタバレなし
 後半ネタバレありの感想(備忘録)

戦国恋姫EXシリーズ、いよいよ3作目は中国地方を舞台とした『VS毛利編』。
まず起動してトップ画面の右上に【戦国恋姫10周年】のロゴがあって、「もうそんなに経ったんだ……」と軽くダメージを負いつつ。

全部プレイし終えて思ったのは、まぁいつもの戦国恋姫でした。
めちゃくちゃ面白い!までとはいかないのけれど、ファンなら楽しめるかなという。新キャラも正直そこまで刺さらなかったなぁという感じでした。
(個人的に1章まではけっこう面白いじゃん!ってなったんですけども)

けれど今シリーズ一番の魅力でもある、本編以来のキャラが活躍したのが見れて一番嬉しかったですね。梅や烏&雀、光璃をはじめとした武田勢に、詩乃&雫や、ころにひよ、小波や綾那と久々に合間見たキャラとの掛け合いがすごい楽しかったです。
特に梅や光璃は、戦国恋姫の中でもトップクラスに好きなヒロインだったので、たくさん活躍するシーンが見られて嬉しかったです。
そして相変わらず詩乃のメインヒロインのような立ち位置はさすがですね……。

また、シリーズ3部作をうたっているのもあって、最終作なのかなと思ったら、まさかの続編ありきでしたね。
詳しくはネタバレなのが後述になりますが、最後の引きが【ラスボスとの決着】が描かれそうな熱い次回予告だったので、また色んなキャラの活躍が見られるなら楽しみだなと思いつつ。

何だかんだ言いながら、戦国恋姫・恋姫夢想は好きなので、ファンとして買って楽しかったです。
次回作のクライマックス、歴史を変えてきた剣丞だからこその結末、たくさんのキャラの活躍を期待しつつ、楽しみに待っています。

以下ネタバレありきの感想(備忘録)








①旧キャラ・追加キャラの感想
②ストーリー
③Hシーン内訳(参考)



①旧キャラ・追加キャラの感想
すでに上でも書きましたが、本編以来のキャラに会えたのが一番嬉しかったです。(正直それが一番の目的でEXシリーズを買っているのもあります)
特に、最初梅が登場した時には「梅だーーーーーー!」ってすごい嬉しかったです。あの猪突猛進ぶりや、「おーっほっほっほ」の声を聴くのがすごい懐かしかったです。
他にも烏&雀の二人組も久しぶりだーーーー!ってなりましたし、ころ&ひよ&詩乃の、剣丞隊発足3人組が揃ったのもすごい嬉しかったりしました。

その中でも印象的だった所を挙げていくと……。

・メインパッケージのど真ん中を飾る詩乃さんのメインヒロインっぷりがすごかったですね……。さすが人気キャラ(?)の今孔明さん……。
死病によって死にかける中、鬼化した後に調伏で助かるというお話でしたが、主である剣丞には内緒で死力を尽くしつつ、鬼になってまでも役に立とうとする姿がまさにメインヒロインでした。
また、詩乃がいないからこそ、両兵衛のもう一人である雫の活躍ぶりも印象的でした。詩乃の補佐に周りがちである雫ですが、実は『人の考えている視点』を把握する能力がずば抜けて、詩乃よりも優れている活躍ぶりが結構好きでした。
正直最後ら辺まで行くと、詩乃さんパッケージ真ん中を飾るほどのお話は来ないな?と思ったりもしましたが、EX1に続いて今回の活躍ぶりもさすがでした。

・剣丞隊のころ&ひよに、Ex1からはちぃ子が加わっての活躍は見ていて良かったですね。
特に、とうとうひよにお家流が発現したのは面白かったです。「千成瓢箪」がモチーフとなったお家流、行軍速度を上げる、本人は地味だと嘆いていたけれど周りが言ってたようにめちゃくちゃ強いです……。
次回作の活躍っぷりが楽しみ。

・個人的には綾那がバリバリ活躍してたのも結構嬉しかったんですよね……。本作随一の強さというのもあって、本編で良く活躍していましたが、今作でも引っ張りだこの強さでした。特に今回は武田勢のこなちゃんと一緒に活躍っぷりが見られたのが面白かったですね。(それに頭を悩ます歌夜や心とセットで)

・あとは久々に登場した小波さん。お家流の『句伝無量』が本当にチートすぎるのを実感しました。今回は伝達機能はもちろんの事、中継人員を使えばさらに遠くまで伝達できたり、相手(加藤)の伝達機能を妨害できたりどんどん能力がチートっぷりになっていく。今回、何度も登場するほどの活躍ぶりでした。
ただし、相手の鬼の負の気(?)が強すぎると力が発揮できないようで。
それでも、お家流最強っぷりを発動した小波さん。健在でした。
あと車の人が演じる小波ちゃんの可愛さっぷりが久々に見られたのもよかったです。

・新キャラ勢は正直そこまで刺さりませんでした……。
毛利勢の3本の矢の3人を、似た者同士の三つ子のようなキャラ(まるで信号ry)は可愛くて結構好きでした。
特に欅さん(毛利隆元)は、優秀すぎる母に、優秀すぎる両川、それに母に溺愛される娘の樅(毛利輝元)の板挟みとなった事もあり、自信喪失した彼女が剣丞と関わっていく姿は結構好きだったり。
他、メスガキ立ち位置の樅だったり、孫溺愛の松乃だったりはそこまであまり刺さらなかったなぁ……という。そこまで大きく絡みがなかったのもありますが。
母と娘の愛情を描いた場面も本編中にありはしましたが、正直過程がそこまで感じられなくて、愛着が湧かなかったなぁというのが正直な所でした。



②ストーリー
正直、いつもの戦国恋姫でした。決して悪いわけではないんですけども、可もなく不可もなく。
ただ、1章までの盛り上がりや展開が早くてすごい好きなんですよね。

様々な旧キャラの出会いを楽しみながら、本格的にVS毛利軍とぶつかる剣丞率いる連合。
初めて舞台となる中国地方に、詩乃達軍師を上回るほどの智略を魅せる毛利達。
特に水軍戦では連合を翻弄するような振る舞いに、鬼を仲間のように操る謎、毛利3本の矢をモチーフにしたお家流、そしてその中で「自分の非力さ」に自信を無くす欅。これらをどう攻略するのか。
これらの展開がすごい早くて、テンポも良くてすごい面白かったです。

その後の2章以降はいつもの感じだったかなぁという。
3人の毛利勢を順番に攻略していきながら最後に元就(松乃)とぶつかり、輝元の真相(水底の御方)との結末のお話。
相変わらず地名が単語でたくさん出てくるので、グーグルマップで検索しながら読み進めてました。
※追記 今回から、新マップ確認機能があったんですね……全然気づきませんでした……。
 すみません……失礼しました……。

母と子のお話は結構好きで、最後の最後に『君恋ノ唄』が流れるのが良かったですが、過程が薄く感じてしまってそこまで感情移入できなかったなぁという。

ただ、3章を終えた後のまさかの続きがあったのはびっくりしました。
まさかのクライマックスに繋がるお話でしたね。
『第六天魔王波旬信長』としての悪堕ち(?)。
正直ビジュアルがめちゃくちゃかっこよくて、CGの信長すごい好き。
今後の内容としては、歴史を変えてきた剣丞が、歴史の運命を回避できず、比叡山の焼き討ちへと話が進んでいったりでしょうか。
いつも真のメインヒロインとして久遠から始まる物語だった戦国恋姫。
剣丞がどのように久遠を救い出すのか。
鍵を握るのは、光璃が持ち出した3種の神器か。
舞台が四国ということで『長宗我部元親』がどのように関わっていくのか。
まだまだ続きそうな戦国恋姫。さすがに次で最終作はまだかな?
楽しみですね。



③エロシーン内訳(参考までに)
 久遠×1 桃×1 ちい子×1 ころ×1 詩乃×1
 雫×1  光璃×1 粉雪&光×1 小波×1 烏×1
 樅×2 欅×1 椹×1 榧×1 欅&椹&榧3P×1 松乃×1
 特典(クリア後のおまけ)
 エーリカ×1 綾那&歌夜×1 春日×1


以上でした。
なんだかんだ楽しめたなぁとは思います。
次回作が楽しみですね。
その前にまずは恋姫夢想が来ますが。こちらも楽しみです。
ありがとうございました。