ライターさんが本当にこの作品、世界観が大好きなんだなぁと伝わってくる作品でした。アルファとベータを繋ぐFDのお話として、一蔵も洋介も幸せな姿が見られたのがとても嬉しかったです。特にナユタは一番大好きなキャラだったので、彼女が報われたお話として本当にプレイして良かったです。またSFらしいお話としても、アルファとベータにあった『新人類』のそれぞれのお話としてもとても面白かったです。
アルファとベータを繋ぐFDのお話として、一蔵やミリヤ、洋介やハナコ達の幸せな姿で暖かい姿が沢山見られたのが嬉しかったです。
その中でも何よりも大好きだったナユタが、本当に報われてすごい嬉しかったのが本当に良かった…。
ナユタがベータの洋介やハナコと出会い、彼彼女たちの暖かい姿に触れ合う中で、かつてのアルファの一蔵やミリヤの思い出を垣間見る、暖かい物語として最後まで描かれていてとても素敵でした。
私は、アルファやベータでは、家族のような暖かさ、相棒と絆といったものが一番大好きだったので、そこが丁寧に描かれていたFDもすごい良かったです。
また、SFという楽しさでもとても良かったです。
（全てを正直理解はできていませんが……）
コンスエロによる医療発達、ネオフェネックとメモリー個体、キベルネテスといった、AIと人類の融和、クローン、不老不死に近い長寿命といったそれぞれの『新人類』の在り方を描くお話。
またAIに夢、愛は必要なのかというお話を、エフ、フロッピー、イライザのそれぞれの在り方を描きながら答えを出すお話としてもとても楽しめました。
AIが心を持つことは罪なのか。
AIが人を愛するのは罪なのか。
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ウォー「君の心を苛むものは、この世の何処にも存在しない──君が父に抱いた愛は《私たちの心》へ繋がっていると。」
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オスカーとイライザが一つの存在となり
かつてのオスカーとイライザの言葉を、息子であるウォーが、かつてのエフ（フロッピー）へと伝えることで、ここにアルファからベータへつなぐ一つの物語の答えが本当に熱かった。
最後はちょっと震えました。
そして、最後にタチアナが、オスカーの過去をたどることで全ての真実を知り、かつての初期型電気羊の悲劇の真相、AIに罪があるのかという一つの答えを見出そうとする中、この先の電気羊たちがどのような未来を描くのかがとても気になります。
けれど、イライザとオスカーの姿があったのように、きっと今度こそはAIにも幸せな未来が訪れるのだろうと思わせてくれるような終わり方だったと思います。