「大正時代」+「怪奇探偵物」という、好きな人ならよだれが出そうな貴重なジャンル伝奇系和風ファンタジー作品。。 独特の設定から織り成す、妖精・妖魔といった存在が自然と溶け込むような雰囲気から織り成す展開は、 不思議と惹き込まれ、世界観が良い。雰囲気ゲーとしては一級品。 ただ、他の人が言うように、シナリオが、序盤から中盤までは面白いが、終盤がいきなり終わる。 続編が欲しくなる作品。 ただ、嬉しい誤算なのは、ロリ+触手によるHシーンが素晴らしかった・・・。さすがわざきた先生。 抜きゲのつもりでかったわけじゃないのに、ここまで使えるとは・・・。長文感想は詳細です。
MBS Truthより2004年に発売された『WW&F』
エロゲショップで散策してたところ、MBSって「マイクロマン」のあのメーカーかー
と思いつつ、裏パッケージをみたら、舞台は大正時代とあって、なかなかよさげで衝動買い。
評価をみず特攻したものでしたが、なかなかに良かったです。
まさに掘り出し物といった感じでした。以下感想を書いていきます。
①ゲーム概要
ゲーム概要を簡単に説明すると、
時は大正、夜ごとに怪盗や物の怪が跋扈する帝都にて。検事や探偵が走り回り奇妙な事件がおこる。
こうした本世界では、生命や記憶を司るものとして「みず」を誰しも体内に持っている。
こういった「みず」を取り出したり、人に移すことで記憶や技術を視ることができる
「みずや」という職業を生業にしている主人公が、利用して様々な事件を解決していく。
というもの。
ゲームは序盤~5章まで構成されており、それぞれの章で事件を一つずつ解決していくというものです。
②良かった点
(1)独特の世界観をうまくまとめた一体感のある雰囲気ゲー
設定はなかなかに独特ながら世界観も独特で、妖精や妖魔という存在が当たり前に認知されていることなど
や花魁といった存在など、これらの存在が不思議と一体感を持って展開されていく。
大正時代が背景ということもあって、どこか古臭さを感じ得ながらも、貴重なジャンル雰囲気ゲーとしては
一級品だった。
というのも、妖魔・幽霊といった存在がいるものの、その存在を悪と決め付けるようないわば勧善懲悪ではなく、
どこかその境界を曖昧にしながらも進むような雰囲気が独特でした
雰囲気ゲーとしては優れていると感じます。
(2)妖精「ミコミコ」を代表にして、魅力的なキャラたち
また話に登場するキャラ達、特に妖精「ミコミコ」の存在が本当に癒しで可愛かった。
ミコミコの声優は家族計画の春花などを演じる、「佐々留美子」さん。
(バッカーノのミリ○の声の人。)
ミコミコのキャラ設定は妖精のように自由気まま、食いしん坊というまさにはまり役でした。
「おいしぃよぉ~」といってセリフはもうそのまんま。
作中はなんど癒されたか・・・もろ春花やミリアのキャラそのままでありました。
あの一直線周りなんて関係ねえ!!なノリが好きな方は合うのではないでしょうか。
私はどハマリしました。
また、このミコミコ以外にも、吸血鬼、検事、探偵、怪盗
といった様々な可愛い面白いキャラがかかわりあっていく展開も
どこかこうした独特な雰囲気を作り上げた一つのこの作品の特徴であったと思います。
(3)会話文中心で展開されるテキストのため、軽快なテンポで読みやすい
今作のテキストボックスは独特で、普通のノベルゲームのような立ち絵の下に来るものではなく、
立ち絵を右画面半分に配置した状態で、セリフ吹き出しのような枠が左上に来ます。
また、テキストボックス自体も大きくないため、文章自体が短文で基本「」の会話文が中心に展開されます。
そのため、会話で話が進んでいくため、難解な文章もなくとても読みやすかったです。
テキストの長所という点をうまく説明できないのがもどかしくありますが、
この点も、雰囲気を阻害することなく飽きることなく、読み進めることができた重要な点であったと感じます。
(4)わざきた先生による、光陰の独特なロリ&触手Hがこれまたエロい(回想28は伊達じゃない)
ここはほんとに嬉しい誤算でありました。
塗り自体は、2003年ということもあり、今風なものではないのですが、
光陰の付け方が上手で、妖艶な塗りです。
構図もなかなかに上手で、基本ロリH、触手Hが多めなのがエロかった・・・。
和姦もありますが、触手による陵辱、輪姦もあり、声優がかわしまりのさんなどもあって
めっちゃ抜けます。
個人的には、メイドさんが主人に襲われているシーンや輪姦、咲子などの触手が最高でした。
粘液のテカリのエロさもよく、さすがわざきた先生であると感じました。
回想28も多く、どれも使える。
ロリ、触手が好きな方は、こういった目的で買っても満足するのではと感じます。
以下惜しかった点です。(といっても多くの方がおっしゃる点と同じです)
③惜しかった点
まぁシナリオが途中でそこでおわり!? ってなる点です。
ようやくキャラが揃ってきて、伏線がだいたい揃ってきたなと感じる、
伏線ゲーでいう回収パートに入るのかな?となる瞬間に終わります。
ここでおわりかよぉ・・・ってなるのが本当に惜しい。
もし、こういった最後まで書き上げたら、名作になる要素は十分にあると感じました。
序章、1章がピークであったと感じます。
それだけに惜しい作品でありました。
シナリオには期待せず、雰囲気を楽しむ、エロシーンを楽しむエロゲだと感じます。
④総評
続編欲しいです。
その一言ですね。ほかの方の感想とほとんど同じです。
これだけ魅力的な材料、設定、展開を用意しておいて、ここで終わりか!と。
非常にもったいない。
ただ、それだけ楽しめたという事実もあって。
エロシーンでは枯れ果てて。
シナリオ75点にエロシーン+5点で80点にしました。
まぁでも掘り出し物として見つけたにしては楽しめたなという感じ。
貴重な大正時代という雰囲気ゲーという部分では満足したので。
一番好きなキャラはミコミコですね。
咲子や鈴、梨花も好きだった。
いま考えると、声優がかわしまりのさん、松永雪希さん、佐々留美子さんって
なかなか貴重なエロゲ感。
結果的に見れば、大正探偵物として楽しかったです。
……FD欲しいなぁ。