25点って凄いですよね。批評空間は1から100点まで付けられますが、50点以下ってそこまで多くもありません。10点や20点って、余程のことがない限り付けられないと思うんですよね。逆にすれば、80点、90点と同等の重みを持っているのですから。 で、本作は……フルプライスで買ってしまったら怒るのも無理はないかw
普段、いわゆる「クソゲー」と呼ばれる商業エロゲーを避けている自分が本作を購入した理由はとあるエロゲーマーさんらに強くオススメされたからです。
故に今まで、ここまでの低評価を受けているものというのをやったことはなく、自分の評価基準に多大な影響を与えるまでになってます。
とはいえ、自分にとって25点つけるほどのものなのか? と言われるとそこまででもないんですよね。
なにより絵の力が大きく、芹沢克己氏の画集として買っただけでもだいぶ満足してしまっています。
フィーの二丁拳銃を構えた絵や、ひかるのペルソナ風カットイン、ルミカの極悪人面など、目を見張るCGが結構あって嬉しいです。
たしかにところどころ構図が雑だったりするCGはありますけれども、自分好みなので問題ナッシン。
後はもう少し絵に動きがあれば良かったですね。
シナリオの方は、お世辞にも面白いとはいえません。けれども、面白くない、というだけで不快を感じるまではいかない。
序盤はプレイヤーを世界観に入り込ませるのに失敗してるし、ところどころの台詞回しも痛々しい。
全体的に唐突なんですよね。話のスケールは壮大なんだけど、その壮大さを理解させるような根回しができてない。
前準備は貧相なのに伝えようとしているのは壮大だから、そのギャップで余計にチープ臭くなっている。
笹原イインチョの伏線回収とかはなかなかおもしろかったですが、それを活かす……ところでまさかの打ち切り。
さすがにあの終わり方には笑いましたよw
一瞬「あれ、自分読み飛ばしてる?」と思いましたしいよいよ本番ってときに終わるとは……。
たしかにこれはフルプライスでわくわくしながら買った人なら激怒するでしょうし、10点だか20点つけるのも頷ける。
けれども自分は中古で買ってしまったので、そこまで怒る理由もありませんでした。
時間の無駄……というほど長くもないし、金銭的にも大きな損失でもない……。
やはりこれは新作で買った人だけが味わえる、怒りの結果なのかもしれませんね。
自分にとっては絵はすごく好きだけど、面白くないシナリオ……という評価で終わってしまいます。
それ以上の怒りや悲しみはないし、50未満の点数を付けるほどの大きな作品というわけでもありませんでした。
普段ならそういうものには60とかつけているんですが、仮にも30人以上が点数つけた結果で25点なのでそれはそれで無視できない……。
というわけで仮にも全体を相対評価として見ているのでこれを55点とした上で評価基準を見直す必要が出てきてしまいました。
そういった意味では自分に多大なる影響を与えることになってしまった……。
絵は好きな分、めっちゃ低評価付ける気にもなれないんだよなぁ……。