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meroronさんの俺は君の生理用ナプキンを舐めたいの長文感想

ユーザー
meroron
ゲーム
俺は君の生理用ナプキンを舐めたい
ブランド
PLASTIC LABEL
得点
87
参照数
3354

一言コメント

タイトルを見て、PV映像を見て、システム紹介を見て、「あっこれさすがに無理だ……」と思う人はきっと多いだろう。 しかし、一般的な萌えゲーや王道な純愛ゲーに辟易してアブノーマル系のエロゲーを好む人は騙されたと思って是非やってみてほしい。 それでも不安な人へ→

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

本当だったらできるだけ前情報を無くしてその意外性を感じたほうがいいと思うのでアブノーマルフェチな人はいますぐこの感想を閉じましょう。




以下小出しでネタバレ感想
(内容の感想は後半に)









このゲームの紹介を見る限りナプキンを盗む選択式ADVゲームかと思うかもしれません。
間違ってません。 サイトに書いてある機能は確かに存在します。
しかし、本当のメイン部分はそこじゃないんです。

http://plasticlabel.sakura.ne.jp/seiri/new1016.html

このページの作戰決定画面2に書かれている「※特定キャラを選んだ場合、ストーリーモードに突入します」の部分。
ストーリモードというのが想像以上に長く、3キャラ分あります。
1キャラあたり4~6時間ほどでしょうか。

PLASTIC LABELさんの作品は本作が初めてなのですが、過去作の感想をちらほらと見たところ今までの路線と同系統なようです。
(推測だが恋愛小説物語が一番近い……?)

また「さすがに生理用ナプキンのシーン見るのはな……」って思っているあなた!
ご安心ください。 本作で生理用ナプキンのCGを扱ったエロシーンはストーリーモードではひとつもありません!w
ナプキンガチャのゲーム部分では「舐める」か「ぶっかけるか」のシーンがありますがそれだけです!
このエロゲーの真髄は別のところにあります!



もっと知りたい人へ ↓
(核心に迫る)


















そもそもキャラクター紹介で「ライバルキャラ」っていう項目がある時点で気づくべきでしたね。
ええ、この作品は寝取られ必須です。(白目)

ヒロインは一度、確実に寝取られます。
またエロシーンは各ルートごとに3つあるのですが、主人公とメインヒロインたちとのエロシーンはひとつもありません。
あったとしても立ち絵だけで済まされるか省略されます。


こんなん予想できるかボケェ!!!
期待はことごとく裏切られ、悪い方向へ転がっていくストーリーなのですが、最後には悪い過程があったからこその感動があった。
ああ、これ自分が好きなタイプのエロゲーだ……。

しかもただの寝取られではなく主人公に感情移入させて寝取られるから精神的ダメージが結構でかかったです。
いや、主人公は本当にトイレを盗撮し、ストーカーしながらナプキンを盗む真性の変態なんですけど。
それでもって自分はそんなこと一度もしたことないししようとも思わないんですがこの主人公の気持に共感してしまう部分がある。

それはこのような性癖を持っている自分がダメな人間だと蔑んでいるところがわかってしまうからだ。
「こんなものでオナニーしている自分は」
「二次元でオナニーしている自分は」
「部屋で1人シコシコしている自分は」

そんな思いを持ったことのある人だったら、この主人公を他人ごとと無碍にできないはずだ。
彼は「ナプキンを盗んでいるのような変態な自分に○○する資格はない」と自らを卑下し続けます。
そう、これは自身が変態であることと戦う話なのです。
普通でしたらネガティブな主人公って見ていてイライラしますが、彼はやったことがやったことだけに「そう思うのも無理ないよな……w」と思ってしまいます。
この自己評価の低さこそが本作を精神的ダメージを与えるものとして成り立たさせている最大の要因といえるだろう。





さて、ここからは本腰を入れて感想を……。
(興味持った人は閉じましょう)








・プレイ順
歌乃 → あかり →桜 の順。
構成とターニングポイントで同一な部分は多いが、タイトルの捉え方ががらりと変わることを考えたらやはり桜ルートが一番良かった。
次点で衝撃的なシーンが多い歌乃。





・歌乃
ゲームを開始した時は完全にナプキンを集めるだけのゲームだと思っていたため、このルートに入った時は「え、え?」と戸惑いました。
ヒロインの歌乃はまともなヒロインではありません。
ニヤニヤ動画という動画コミュニティでネットアイドルになろうとしている少し痛い子です……。
けれども主人公は彼女の容姿がかわいくてナプキンを舐めたいというただそれだけの理由で接近します。

この序盤のヒロインへの接近が本作の醍醐味のひとつでして、1~7章までのこの距離を縮める過程が非常に面白い。
主人公の心情は最低すぎるのですが、彼のヒロインに対する行動と台詞がイケメンすぎて笑ってしまうw
良いことを言ったり良いことをした後に「けど俺は○○のナプキンがほしいだけなんだよなぁ」と台無しにするような地の文を放ってくる。
正直、これだけでも面白い。 勘違い漫才を見ているような破壊力。

最初はナプキンを手に入れるために「曲が作れる」と嘘をついたが、追い詰められて逃げればいいものをナプキンを諦めたくないばかりに曲制作の機材を買って本当に作ってしまうとは恐れいったw
こんなのなかなかできることじゃない。 なんだこいつ、すごすぎるぞ……。
例え対象がナプキンであっても、その子のためにここまでするか普通……。
だからこそ、ヒロインが主人公に惹かれる理由がとてもわかるのだ。(思っていることはナプキンだけれども)

しかし、6・7章あたりで転機が訪れる。 そう、「ライバル」の登場だ。
ライバルといっても全員ゲスいです。 人間のクズレベルの救いようがないやつばかりです。

歌乃も騙されてほいほいついていきますが一旦は助かって安心………していたのですが。
このヒロインが最初だったから余計に衝撃が大きかったのだろう。
あのトイレのシーンで、僕は「いやいや、助かるよね? まさか? まさかね?」と思っていました。
「のんきに筆談してチャンスまで与えるジョーカーさんはお茶目だし大丈夫だよね?」なんてのは甘い考えでした。
じらして、じらして、じらしまくって、絶望に叩き落とす。
ぐああああああああああああああああああああああああ、なんだこれ! なんだこれ!
そんじょそこらの寝取られゲーでは苦しまない自分をここまで苦しめるとは! この野郎ふざけんな!

しかも事後でジョーカーのお仲間が良心を取り戻したのもまたやるせない。 おめーらおせぇよ!!!
思っていることは最低でもどこか憎めない主人公に共感し、好きになってしまったからこそ、このダメージ。

その前に「歌乃を強姦するために体を鍛えるぞ!」と突拍子もない発想でそれを実現させたのは盛大に笑いましたがお前、その体を使ってがんばれよぉぉぉぉぉ。
けれども仕方がなかった。
彼は「自身の変態性」に打ち勝つことが出来なかった。
自分が駄目な人間であるという心の檻を打ち破る事ができなかった。

「ジョーカーは歌乃を傷つけず、スマートに性欲だけを満たして去る。
卑怯で最低の行為だけど。
それはまるでナプキンを盗む俺と同じだと思えた。」
という一文が、突き刺さる。

これだけでもダメージでかいのに本作はさらに追い打ちをかけます。
ネットでの流出。 そして、妊 娠。

もう前半のように笑いながら読めません。こんなどシリアスな話になるだなんて予想できねぇよ!!!
しかもなぁ、無計画に子供を生むと言ってしまうこの若い子の台詞や気持ちもどこか生々しいんだよなぁ……。
そこらのエロゲーより現実的な心理描写をしていると思います。
後ほど書きますが性の低年齢化が招いた罪をこれほどかっていうまでに描写してくる本作のテーマは深い。

そして話の展開は更に混迷してゆく。
赤ん坊の死産、そして妹の実木ちゃんにとセックス。
く、狂ってやがる……。
けれど、ここまでお膳立てされて踏みとどまれたら男の性欲って苦労しないと思うんですよね……。
いや、自分の人生でこんなシチュエーション一度もないですけど。
主人公はまた自らの変態性に負けてしまったのだ。

その妹とのセックスシーンで最初は挿入直前になって嫌がるのですが、二回目以降はベタベタしながらセックスをおねだり。
ああ、雌だ……。 雌になってしまった……。
なんかこうやって快感に病みつきになって心が変わってしまう女の子ってのがすごく生々しくて、うわーとなります。

子供なんて、気軽に産んでいいもんじゃない。
本作のテーマのひとつだと思います。

結局、成長して別の男を好きになってしまった実木は自分の子を放棄。
結果的には丸く収まったかと思えますが、こんな境遇の子がまともに育つのかが不安でしょうがない。

そこに伴い責任も本作は容赦なく描いてくる。
直前でやめられなかった主人公のせいなのか、一度OKしてしまった妹のせいなのか、それとも何度も妊娠をすすめた歌乃のせいなのか。
中出しセックスする以上、子供が生まれる可能性はあるしその責任は必ず誰かに発生する。

主人公は自信がないために、その責任から逃げ続けてきた。
しかし、最後になって、ようやく成長を見せる。
自分のほんとうの気持ちに気づき、何がしたいのか、誰が好きなのかをセックスなしで彼は気づいたのだ。
なんてもどかしい物語なのだろう。 なんて遠い道のりだったのだろう。
だが、だからこそ、この「気付き」の重みが凄まじかった。
多くのものを犠牲にしたが、彼らはようやく純愛というものに辿りつけた。

最後に出てくるのは「BAD END」という文字。
ああ、確かにこれは不幸な終わり方だ。
しかし、このBAD ENDには様々なものが詰め込まれていた……。





・あかり
3ヒロインの中では一番まとも。
けれども真面目すぎるその性格はやっぱりどこかおかしい……w

今度はこの主人公、ナプキンを手に入れるために生徒会に入りやがった……w
それでいて優秀な仕事っぷり。 なんだこのハイスペック人間……。
しかし彼は「ナプキンがほしいだけなんだよなぁ」と何回も強調するので笑ってしまう。
この時点で一連の流れは全ルート似た感じなのかな、と思いました。
けれどもこの仲良くなる過程は何回読んでも面白いと思う。

そしてまた転機が訪れる。保育園のアルバイト、「ライバル」の登場。
もうね。 分かってますよ。 この絵師さんが描く男は全員寝取り男なんだろうって……。

その前に衝撃的な事が起こる。 主人公の ペ ド フ ィ リ ア 化。
あまりにも予想外なことだったので吹きかけました。
おいお前ナプキン命だったんじゃないのかよ!!!www

もう主人公がなにかしでかしそうでハラハラしながら読み進めていました。
しかし彼は大事なところでちゃんと理性がある。
「これ何のエロゲーだっけ?w」と思いながらもやはり主人公の心情が面白くて読み進めてしまう。

そしていよいよ地獄の始まり。 告白のタイミングを逃した主人公は寝取り男とイチャイチャするあかりの姿を見せつけられることとなる。
主人公が「俺なんかより立派な人と結婚したほうが幸せだ」と一応思いやっているからこそ、読んでいて辛い。
途中で幼女が犯されているような不穏な空気も漂い「やばいやばいやばい、このシナリオもやばい……」と身構えてしまう。

当然のごとく例の男が全ての元凶で気づいた時にはあかりも寝取られていました。
あかりの反応がこれまたキツい。
歌乃は精神的にはジョーカーになびかなかったものの、あかりはすごくデレデレしています。
中出しの時も最初は恐れたものの、二回目、三回目と慣れてきてセックスの虜に……。
もうやめてくれぇ……。 主人公をいじめるなぁ……。

そして 妊 娠。
ああ、やっぱり同じなのか……。 過程と動機は違えども、この転機と出来事は変えることは出来ないのか……。
ただ、3ルート中いちばん迷走していたよなぁ……と思うのはこのルートでした。
脅されてたとはいえあんな軽いノリのビデオ作って幼女犯して気持ちよさそうにしていたのに「俺にそんな性癖はない」とかいって何故かいい人だった扱いされる寝取り男。
いやいやいやいや、引き返すチャンスあったりどうにかできたでしょ……。 あなた何人の子を不幸にしたと思ってるの。

しかも自分としてはやっぱりあかりは一度完全に心まで寝取られたと思うところもあって、彼女が魅力的なヒロインとしてはもう見れなかった。
うーん、惜しい……。 優等生な君は一体どこへいってしまったんだ。





・桜
3ヒロインの中で最も異常である反面、最も純粋なヒロイン。
怪しげな宗教に傾倒している彼女に対して、主人公も自分も関わりたくないという気持ちになる。
けれども、彼は可愛い子のナプキンを舐めたいというためだけにわざわざ同じ部活に入る。
他2人のヒロインに比べれば、ずいぶん普通な行動かもしれないがそれでもすごい情熱だと思う……w

相変わらずヒロインとの距離を縮める過程の描写が巧くて、笑いながらもだんだんと主人公がヒロインに惹かれてゆくさまはキュンキュンする。

そしていつも通り転機が訪れるわけですが、まさかの妹もいながらの見せつけセックスとは……w
同じような出来事とはいえその詳細が違うことで毎度毎度いい意味で裏切ってくれます。

寝取り男はこいつが一番情状酌量もない屑ですね……。
完全に快楽のためだけに騙して処女を奪ってポイ捨て。 時には無理矢理犯して遠方へ逃げるとか。処女独占厨が犯罪者になったらこうなるのかという例。

そして桜は子供を生むとおもいきや、まさかの自傷……。
寝取り男がどうしようもない屑で、またそれに対してちゃんと現実を見たからこその衝動だったのだろう。
歌乃ルートで『気付き』と書いたが、この桜ルートは主人公もそうだが桜の『気付き』も非常に重要な要素となっている。

主人公の一途な想いに気付き
本当は主人公が一番好きだったと気付き
寝取られるのは、とても辛いことだったと、気付く

本作で屈指の名シーンと思うすみれちゃんとのセックス中の台詞

「私、やっとわかりました。
経介さん、ごめんなさい。
好きな人が、他の人とセックスしてるのを見るのって
こんなに、辛いことだったんですね」

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
今まで、寝取られゲーをやっていても、ありそうでなかったこの台詞。
染みる。こういう台詞を待っていた。

その後、主人公はすみれちゃんとのセックスと恋愛ごっこを続けるが、心情を読む限りはなんとも言えない空虚なもの。
一時はすみれちゃんを選ぶか迷いはしたものの、結局追いかけなかった。

最後の告白シーンも、なぜか感動的。 内容は酷いものなのに、目が潤んでくる。
3ルートの中で一番良かったと思う。
どんな形であれ彼らは子供を手に入れることはできない。
神様を信じていた桜なのに、授かれない。
ここらへんがとても皮肉が効いていて唸らせました。

桜は主人公に酷いことをした。 無知ゆえに、残酷なことをした。子供も殺した。
主人公も、すみれちゃんに酷いことをした。大体は母親が原因とはいえ、同意してしまったのは逃れられない彼の罪だ。

だからこそ彼らは逃れられない罰を背負う。 2人が罪を犯したからこそ、2人で罰を背負う。
ここの締め方が他2つに比べて圧倒的に良い。

そして最後の会話………

『俺は、君の生理用ナプキンが舐めたいんだ』

ああ(泣

このタイトルが回収され、その意味の取り方ががらっと変わった瞬間だった。
彼らの人生はきっと辛いもの。 けれども大切なモノに気づき、限られた中で幸せをつかもうと努力する。
自分はこういう純愛物語が見たかったんだ……。





・なぜルートの構成がどれも似たようなものなのか
ターニングポイント
①主人公がヒロインの下着等を盗む
②主人公がヒロインと寝取り男との子を育てるかを迫られる


悲劇の流れ
①ヒロインが寝取られる
②ヒロインが妊娠する
③サブヒロインとセックスする(ヒロインからしてみて主人公が寝取られる)

このターニングポイントと流れは3ルートすべて共通です。
過去作でもこういった同じような流れはあるようですが、なぜ敢えてこうしたのでしょうか。

・作者がそういうシチュに興奮するから

一番ありえそうな理由です……w
特にサブヒロインとのセックスシーンは妙に気合が入っていて自分も不覚ながら興奮してしまったクチです。
けれども自分は、もうひとつの可能性について考えてみたい。

・この共通項に、本作のテーマが詰まっているから

寝取られと妊娠は、恐らく中出しセックスには妊娠の可能性があるという当たり前のことを強調したかったのではないでしょうか。
相手が誰であろうが関係ない。昨今の性の低年齢化は問題となっているが、気軽にしていいものではないと。

主人公はギリギリまで『本当にセックスしてもいいのか?』と悩みます。
それが男らしくないな! と言う人もいるでしょうが、現実問題そう簡単にしていいものではないと。
そういったテーマが含まれているのではないでしょうか。

次にサブヒロインとのセックスですが、これは寝取られの感覚を相手にも味あわせるという珍しいものです。
相手の気持ちなんて、実際に体験しなきゃわからないということ。 そしてヒロインにそれを味あわせることで主人公との心の結びつきをより強固にする狙いがあったのではないでしょうか。
また、主人公はメインヒロインを選びます。 えっちシーンはサブヒロインとのものしかないくせに。
取捨選択と責任。 そういったものも本作のテーマだと思います。
んだらだれが育てるのか、誰が責任を持つのか、という耳の痛い話が何度も出てきます。
これだけ強調するってことは、きっと作者が大事なことだと思っている証拠でしょう。
決して手抜きではなく、意味がある。

性に関しての問題に対し執拗に切り込んだ本作。
シナリオゲーとしてかなりハイレベルなものだと思いました。


ただ、同じような展開だと飽きるという意見もあるでしょうが、自分は気にせず読むことが出来ました。
それはきっと、物語の点は同じだけれども線は異なっているからだと思います。

違うところ
①寝取られシーン
桜 :無知と鈍感ゆえの騙され中出しセックス。
あかり :心の隙を突かれた中出しセックス。
歌乃 :中出しレイプ。
②寝取り男との子供
桜 :自傷。子供は死亡。
あかり :出産。主人公と育てる。
歌乃 :流産。子供は死亡。
③妹とのセックス
桜 :母からの圧力。桜は乗り気でなかった。
あかり :あかりが勧める。理由は主人公にすみれちゃんと結ばれて幸せになってほしいから。
歌乃 :歌乃が勧める。理由は主人公の赤ちゃんがほしいから。




・総評
全体的にアホなことしてしまうヒロインを据えての「携帯小説かよーw」と言われそうなシナリオですが、過程の描き方が丁寧で魅せられる。
なにより主人公の造形がとても良い。(どうしようもない変態でヘタレなのですが……w)
心情がとてもおもしろくてどんどん読み進めてしまう。
そしてテーマ性が強いのが好み。
ここまで重みのあるシナリオ読めて楽しかったです。

そして同じような部分を入れることによる構成というのがとても新鮮でした。
これは確かにルート分岐型のノベルゲームでしか出来ない強調の手法だなぁと。

本来ならば別の絵師を使って世界観の乱れがあるのは好きじゃないんですが、最初はただのバカゲーだと思っていたことが好転したのか、なぜか違和感なく入れました……w
極めつけは、そういったことも思わせないほどに作品の勢いを感じたからだと思います。

同人らしい、特化したものを持ったいいエロゲーでした。
惜しむらくは、CGの量の少なさともっといい演技出来ただろうになぁ……と思う箇所が数点あったことです。
そこまで望んでもしかたがないんですけどね。