日常描写は5章が面白く、戦いとしてはカエデルートのハイム戦や紫音ルートの遼戦がずば抜けて面白く、ヒロインはシオンが、テーマとしてはエピローグが良い。何が言いたいかって、突出点と微妙点がまばらに並んでて、この良い部分が一直線に突き抜けるような面白さが欲しかったと思うのは贅沢なのだろうか。
何よりも特筆したいのは戦闘シーンの筆力の高さでした。
これ書ける人いまほとんどいないですよね。
技名言ってエフェクト見せるだけだったり、キャラ同士がどうでもいい自己主張して技ぶつけるだけだったり。
そういうのもういいんですよ!!! うんざりなんですよ!!!!
ビジュアルノベルにおける戦いって、実はかなり難しく、十分に描けている作品ってほとんどないと思います。
大事なのはその戦いにおける駆け引きであり、なんか斬撃のエフェクトでたりとか、自己主張したりとか、ど~~~~~~~~でもいいんですよ。
そんな緊張感のない戦いに、燃えるわけないんですよ。
たぶんこの、駆け引きこそが戦いにおいて最重要素だというのは、ジョジョラーだったら特に思うことなんじゃないかなぁって思います。
そして本作、BradyonVetaの戦いはというと……良かった。
完全に理解しているのかは怪しいんですけど、それでも一瞬の攻防がわかるこのテキストは見事というほかありません。
これこそアニメでは表現しきれない戦いであり、ビジュアルノベルならではの戦い。
こういうの~~~~~こういう戦い見たかったんですよ~~~~~ありがとうBradyonVeta!!!
だから頼むから、最後の最後で言われていた決戦の場を、作ってほしいです。はい。