それは果たして愛情なのだろうか。 主人公と早智子『様』が自分の欲望を、本能を、見出す物語。
ねっとりと、じっとりと読ませるタイプのエロゲー。
近年の抜きゲーに顕著な「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」とか「あひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」とか無駄に長いセリフを流し読みさせて抜かせるタイプではありません。
また、本作で最も注意スべきなのは 「本番のシーンがひとつもないこと」 でしょうか。
女の子の膣を知らないまま、ヒロインらに手や足でイかせられるのはなんとも屈辱的ではあるが、甘美なものです。
ヒロインは2人いますが、本作での軸は早智子『様』のルートでしょう。
一般的に言われている 『愛』 というのは、好きな人同士が結ばれて、セックスして…………というものだと思います。
しかし、主人公と早智子『様』はそうではない。
この2人にとっての『愛』という感情は常識からかけ離れたものです。
それ故に、早智子『様』は自分の気持ちがおかしいのではないか、と悩み主人公と親友の男を比べて試します。
ん~………なんとも清々しい。 まさか公然な二股をやってくるとは思いませんでした。
その行いも常識で考えれば最低ですが、私にとっては逆でした。
そのような手段を用いてでも自分の気持を確かめたいという早智子『様』の強い意思と葛藤を感じ、彼女に魅入られました。
なんといってもあんな幼い頃から目覚めるシーンは最高ですね! あれ一番興奮しましたよ!!!
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とか早智子『様』のことばかり言ってるけど、私は野枝ちゃんの方が興奮しました。
おとなしい子が強気になる過程が最高にエロすぎる。 パーフェクツ!
あと赤ちゃんプレイも最高だね!
しかし、どうでもいいが自分はマゾではないと思ったのだがこれには結構興奮してしまった………。
興奮したけど主人公のようになりたいとも思えない………。(母性野枝ちゃんはいいけど)
多分、それほどにこの作品がテキストやシチュエーション、淫乱になっていく過程、主人公が目覚めていく過程を描くのが上手かったからだと思うんですよね。
M御用達、とのことですがサドじゃなければ他の人にもオススメできるんじゃないかなぁ・・・と。