霧谷伯爵家の六姉妹を彷彿とさせる、攻略しがいのある良作でした。ちなみに後味は最悪です。
近年ではなかなか見ない攻略難度の高さでした。CGフルコンプまでやりましたが、セーブポイントをしっかりしておかないと何周もする羽目になり、無駄に時間を費やしてしまいました・・・
以下、ネタバレを含みます。
内容はミステリー系であり、1周しただけでは内容が分からず、周を重ねるにつれて徐々に真相が明らかになっていきます。所々疑問点があり、史華のエンディングに登場する子どもが何なのか。まさか田所が培養していたアレの完成形なのか。は特に気になるところでした。シナリオの質は、莉理香の特殊能力の発動や織江の助けに来るタイミングが少々出来過ぎかなとは思いましたが、概ね上手くまとまっていますし、一部のキャラを除いてハッピーエンドも用意されてるので満足です。百合がいちばん好きなキャラだっただけに救いがなかったのはショックでしたが・・・歪んだ部分は莉理香にもあったし、最後には百合も改心していたので、救われても良かったんじゃないでしょうか。。。
いや、しかし莉理香のみのエンディングのラストのインパクトは凄まじかったです。最後にCG回収がてらやると、幸せの裏でこんなことが・・・と後味最悪になるので、そういったのが苦手な方は避けた方がいいかもしれません。
・・・というかよく考えるとハッピーなのは当人たちだけですよね。結局アレが屋敷内に来るわけですから、助かるわけないですし・・・祠でピンを見つけた時点でフラグが立ったとすると、莉理香＆織江ルートでも結局ああなるわけですからね。なるほど、だから数年後屋敷に戻って姉や母たちと再会する話は敢えて描かれてないのか・・・複雑だ。最後に夢で莉理香が神と交信する場面で、必ず戻ってくる、死んでも土には還れない云々と言ったのが伏線になっていますね。とりあえず一人でも多くの命が救われたってことで納得するしかないです。いや～結局誰も救われない・・・ひどい話だ。知らぬが仏ですね。