全体的にハイクオリティ、メーカーの本気を感じました。
この作品は、キャラの個性、ギャグ成分、共にかなり濃いです。基本的に、ギャグのみというのはあまり好みませんが、シリアスも丁寧に作られてました。
大まかな流れを書くと、共通√ではショートコントのような物が繰り広げられ、テンポが良く、話によってはかなり笑える物もあり、自分は楽しめました。結構な長さなので人によっては飽きがくるかもしれません。ですが、個別√で節々に伏線が張られていたのが分かります。(全く関係ない話もありますがw)
メインとなる個別√ですが、どの√も一定水準を超えていて全く退屈しませんでした。特に、天音√は素晴らしいです。サブの一姫が良い味を出してました。メインヒロインだけ力の入ったゲームは良く見ますが、ヒロイン全て、というのはなかなかお目にかかれないので好得点です。
シナリオ面以外でも、CGの美しさ、歌の質と量、作品全体のボリューム、良い点が多かったです。
マイナス点もいくつか。
まず、トゥルー√がありません。どの√も完結してはいますが、結局は一人の問題しか解決してないわけで、全員が救われる√が欲しかったです。
次に、未回収の伏線。雄二の過去、千鶴の過去、一姫の生死、地下室の博士など……これらはFDで解決するんでしょうか。
上記のマイナス点もあり100点は付けられませんが、総評として素晴らしい作品でした。少々クセが強いですが、買って損は無いかと^^