キャラゲーとして見ると、非常に心地よい学園生活が楽しめて、とても満足できた。それはもう、自分もこの空間に行きたいと思うほど。一方、シナリオゲーとして見るとパンチが弱い。また、trueの比重が大きく、個別だけ見ると投げっぱなしENDっぽいのも難点。そのため、プレイするのであれば必ずtrueまでプレイしてほしい。読みやすいテキストでtrueまで行くことは難しくないと思うので…
【プレイ時期】2019年9月
【グラフィック】 5/5
さすがべっかんこうさん。10年経った今でも古さを感じない絵というのは素晴らしいと思う。
立ち絵含めて、非常に満足できた。
【音楽】 BGM 4/5 ボーカル 4/5
BGMは、良質ではあるものの神レベルとは感じなかったのでこの点数で。
ボーカルも、「赤い約束」など良曲揃いだが少々インパクトに欠ける部分があった。
【システム】 4/5
普通にプレイする分には快適に使えるシステムだった。
システムにこだわる人には物足りないかもしれない。
【シナリオ】62/80
<陽菜> 8/10
幼馴染で優しく家庭的と、非の打ち所がないキャラだった。
ストーリー自体は小さめながら良くまとまっていた印象。
記憶を安易に戻さなかったことを高く評価しています。
<かなで> 7/10
寮長!僕にも風紀シールを!
ルートに入るとただのお姉ちゃんだったが、それ以外では小気味良いテンポで会話を繋いでくれてこの作品の楽しい雰囲気に一役買っていた。
伊織とともに影のMVPだと思っている。
ルート自体は少々ありきたりな話に感じてしまった。
それでもキャラの魅力でスラスラ読めたが。
<桐葉> 8/10
trueの影響を一番モロに食らってしまったルートだろう。
途中までの展開は完璧だったが、最後投げっぱなしENDになってしまったのが何よりも残念だった。
キャラの魅力はピカイチ。クーデレ最高かよ。
<白> 6/10
家のしきたりと戦うという、これまたありきたりな話。
桐葉よりはtrueの影響はなかったと思うのだが、結局何がしたかったのかよくわからないルートになってしまった。東儀家を描写したかったのだろうが…
<瑛里華> 8/10
ある種BAD ENDともとれるような終わり方で、この方式は好みが別れるだろうと思う。
個人的にはアリ。
trueよりもイチャイチャしていたので、その点も評価は高い。
<true> 25/30
この作品のほぼ全ての伏線がここのために張られていた。
今までの和やかな雰囲気から離れ、シリアス寄りになる。
細かいアラはあるが、最終的に大団円で終わるので、物語の締めとして十分良いものだったと思う。
できればもう少し瑛里華とイチャイチャして欲しかったが、そこも意図しているように思うので、文句はないです。
【総評】 79/100
trueの影響で個別の点が伸びなかったため、80点を切ることになったが、個人的には点数以上に満足している。
主人公が有能で、性格もマトモなのでとても心地よく読めた。
また、全てのキャラが優しいので、そういう話を求めている人や初心者の方にはとてもオススメできる作品でした。
人生やり直せるなら、是非この世界に生まれ変わってみたいものです。
※2020/3/3 得点の修正を行いました。
サウンド・ボーカル 4→5
インパクトに欠けるなんてとんでもない!長く聴けば聴くほど良さを感じられる、素晴らしい名曲揃いでした!
以上より、合計点を79→80とします。